“ペットボトルの地産地消”へ、東播磨2市2町とサントリー食品がペットボトルの水平リサイクルで協定

兵庫県の2市2町 ペットボトルの「ボトルtoボトル」水平リサイクル概念図
サントリー食品インターナショナルは、循環型社会の形成を目指し、兵庫県東播磨の2市2町(兵庫県高砂市、加古川市、稲美町、播磨町)と、使用済みペットボトルを新たなペットボトルへ再生する「ボトルtoボトル リサイクル事業」に関する協定を2月3日に締結した。

これにより、2市2町は、回収したペットボトルを再生ペットボトルへ生まれ変わらせるリサイクルを4月1日から始める。具体的には、市民と町民が分別した使用済みのペットボトルを市や町が回収し、「ボトルtoボトル」の業者へ直接引き渡す。回収したペットボトルは、東播磨地域にあるサントリーの高砂工場で飲料製品にし、東播磨地域を含む西日本エリアに出荷する。いわば、リサイクルによるペットボトルの“地産地消”といえる取り組みを目指していく。

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日本におけるペットボトルの回収率は93.0%、リサイクル率は85.8%であり、世界最高水準となっている(2019年度)。ただ、回収されたペットボトルが再びペットボトルの原料として使用されるのは1〜2割にとどまり、ほとんどがトレイやシート、繊維などにリサイクルされるため、その後はボトルに戻らず焼却処分されていた。今回の協定により、2市2町は使用されたペットボトルを燃やさず、半永久的にリサイクルし続ける地域を目指す。

2月3日に高砂市役所で行われた説明会には、高砂市、加古川市、稲美町、播磨町の2市長と2町長が出席し、協定への期待を語った。高砂市の都倉達殊市長は、「ペットボトルの半永久的な資源循環の継続を目指す全国的に例をみない取り組みだ。2市2町との連携により環境先進都市を目指し、環境問題や持続可能な循環型社会の実現に向けた取り組みを進めたい」と話した。加古川市の岡田康裕市長は、「自治体はいい事例ができれば横展開がものすごく早い。国際的なプラスチック問題を解決していくためにも、いい事例を作らなければならないという気持ちで取り組んでいく」とした。

発表会には2市2町のトップや県担当者などの関係者が参加

発表会には2市2町のトップや県担当者などの関係者が参加

 
サントリー食品インターナショナルの中村卓常務は、「当社は長年“ボトルtoボトル”を推進してきたが、今回、自治体の皆様にご理解いただき、新しい形で“ボトルtoボトル”の水平リサイクルに取り組む。今後はこのような地域住民のみなさま、自治体、企業が三位一体で連携した活動を全国に広げていきたい」と語った。
 
なお、2市2町は地域住民に向けて、
〈1〉キャップを取り、ラベルを外す
〈2〉中を軽くすすぐ
〈3〉平らにつぶす
〈4〉分別して、回収日に指定の場所へ
——を呼び掛けていくという。