全国の家庭や企業を対象とした節電期間が7月1日から始まった。清涼飲料メーカーは、電力のひっ迫している状況から、自動販売機の節電対策をいっそう進める。製品ディスプレイ部の蛍光灯を間引いたり、庫内の冷却時間を短く設定するなど、少しでも節電につながる活動に取り組んでいる。

コカ・コーラボトラーズジャパンは、経済産業省が6月26日に発令した東京電力管内における「電力需給逼迫注意報」を受け、節電対策として、7月1日から東京電力管内に展開する屋外の一部自動販売機(約5万台予定)で、夜間の製品ディスプレイ部の蛍光灯の間引き点灯を実施する。対象の自動販売機には“節電ステッカー”を貼り、間引き点灯を周知する。さらに、昼間のディスプレイ消灯の確認・徹底を行う考えだ。

※東京電力管内=東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、栃木県、群馬県、茨城県、山梨県、静岡県(富士川以東)

コカ・コーラシステムは、これまでも省エネ型のピークシフト自動販売機(7時から23時までの最長16時間、冷却用電力をゼロにしながら冷たい製品を提供できる自販機)の導入や、屋内におけるディスプレイの24時間消灯の推進、LED照明の採用などの節電対策を行ってきた。だが、今夏の電力逼迫の状況を受け、さらなる節電を実施することにしたという。

伊藤園は、7月1日から一部の自動販売機(全台のうち約3割予定)において、夕方の数時間プラスで冷却運転を停止する。これまで、7月1日から9月30日までは13時〜16時まで冷却運転をストップしていたが、その時間を延長するもの。なお、庫内は冷蔵状態が続くため、商品は冷たい状態で購入できる。

電力ひっ迫を受け、すぐに新たな節電対策を実施できた背景について、伊藤園の担当者は「自社で自動販売機を管理するルートセールスの強みにより柔軟な対応ができた」とする。

大手飲料メーカー各社では、これまでも消費電力の多い時間帯の「冷却機能の一時停止」や「屋内自販機では24時間消灯」を徹底し、「LED照明搭載機以外の屋外自販機の間引き点灯」など、設置先の理解を得ながら節電対策を実施し、使用電力の削減を図ってきた。 
サントリー食品インターナショナルの担当者は、「改めて、これまで取り組んできた節電活動を徹底していきたい」としている。