ドラッグストア業界3位のコスモス薬品(福岡市)が、いよいよ関東へ本格参入してきた。同社は地盤の九州から集中ドミナント出店し、徐々に東へ出店エリアを広げてきた。愛知県まで到達し、今年4~5月に中部エリアを飛び越えて、東京23区内に3店を連続出店した。いずれも売り場面積100~200平方メートルの小型店で、食品はほとんど扱わず、一部店舗では調剤を導入し、キャッシュレスにも対応というイレギュラーな店舗だ。

同社は売り場面積2000平方メートルの大型店が標準で、食品が売り上げの56%を占める。ドラッグストア各社が強化する調剤にはいまだに本格参入はしていない。薬価改定で処方箋の単価は今後さらに下がる見込みで、「今後、処方箋は枚数を稼がないと利益がでなくなる。処方箋40枚に薬剤師1人という規制も撤廃され見込みで、その時が調剤に参入するタイミング。それまでに個店の客数を最大限に高める」(柴田太取締役経営企画部長)という。

同社は徹底したローコスト経営で購入頻度の高い食品の価格を引き下げることで集客するビジネスモデル。キャッシュレス決済を導入しないのも、手数料分で安さを強化し、顧客に還元するというスタンスからだ。

都内の3店について横山英昭社長は、「副業的な店舗」と話す。また、「本業は郊外の大型店。来年5月から関東でも食品を満載した当社らしい店舗を出していく」(横山社長)と明言する。現在、「せんげん台店」(仮称、埼玉県越谷市)など2020年中に30店を関東に出店することを公表している。
コスモス薬品 横山英昭社長

コスモス薬品 横山英昭社長