ローソンのヒット商品「バスチー(BASCHEE)」と「悪魔のおにぎり」の人気が、中国・上海にも波及している。

「バスチー」は、フランスとスペインにまたがるバスク地方で食べられているチーズケーキを参考に開発した、「レアでもベイクドでもない」新感覚のチーズケーキ。2019年3月に日本国内で発売すると、かつてコンビニスイーツブームのきっかけとなった「プレミアムロールケーキ」(ローソン、2009年9月発売)の記録「発売から5日間で100万個」を更新する、「発売から3日間で100万個」を達成するなど、大ヒット商品となった。

上海では2019年10月から「バスチー」の実験先行販売を開始。ローソンの広報室によると、中国ではデザートカテゴリーのヒット商品開発に苦戦してきたが、「バスチー」の販売数はこれまでの新商品と比べ“約3倍”。背景には、「日本羅森(ローソン)10年に一度のヒット」「史上最速発売3日100万個」「累計1900万個」(2019年7月時点の日本国内販売数)という、3つのキーワードを軸にした話題作りが奏功したことがあったという。

ローソンによると、上海での発売前から、日本のヒット商品「バスチー」の情報は、インターネット検索を通じて中国でも認知されていたという。ローソンは上海の先行販売でも「バスチー」のネーミングを使用し、パッケージは日本国内の商品を元にしたデザインを採用した上で、中国語の商品説明を明記。店頭でも単品の売場作りとPOP販促に取り組んだ。LAWSON公式SNSによる「バスチー」の告知は、発売前と発売時を合計し、Wechatで5万PV(ページビュー=閲覧回数)、Weiboで6万PVを達成。消費者などから「中国で食べたことがない食感!」「日本クオリティが上海で食べれるのはうれしい!」「日本に行ったとき見たのが上海で食べれるなんて!」といった投稿があったという。

一方、白だしで炊いたご飯に、天かす・天つゆ・青のり・あおさなどを混ぜ合わせた「悪魔のおにぎり」は、南極地域観測隊が夜食として食べていたおにぎりをヒントとして開発した商品。日本では2018年10月の発売から1年間で、シリーズ累計販売数5600万個を突破した。上海では2019年4月から実験先行販売を開始し、おにぎりカテゴリーの通常の新商品に比べ、こちらも“約3倍”の販売数。おにぎりでは2003年以来の久々の大ヒットで、2019年12月時点でも人気は衰えていないという。

「悪魔のおにぎり」も「バスチー」同様、日本での話題性は上海での発売前から中国で認知されており、商品名の「悪魔のささやき」のようなニュアンスが中国でも通用するか、現地スタッフを交えた討議を経て、そのままの商品名を採用。公式SNSで発売を告知した結果、Wechatでは通常の約10倍となる、「2日間で10万PV」を達成。「今までで私のNo.1!」「今後も日本話題商品を中国でも待ってる!」などの反応があったという。
ローソン「悪魔のおにぎり」中国版

ローソン「悪魔のおにぎり」中国版

なお、ローソンは2019年11月末時点で前年同月比3割超増の2,509店を中国に出店し、うち1,541店を中国の華東エリア(上海市、江蘇省、浙江省)に展開している。ローソンは中国事業について、2020年にも営業黒字への転換を見込んでおり、今後も、日本ローソンとの更なる連携で「デザート」「おにぎり」の販売を強化していく意向だ。

「バスチー」と「悪魔のおにぎり」の中国版POPデザイン

「バスチー」と「悪魔のおにぎり」の中国版POPデザイン