ゲオがコンビニ参入!? 食品小売店「GEO-YA」密かにオープン、弁当など扱わず食品ロス削減、喫煙所完備

「GEO-YA」1号店・蓮根店
レンタルビデオ店「GEO」やリユース店「セカンドストリート」などを展開するゲオホールディングス(名古屋市)が1月、食品小売店「GEO-YA」2店舗を東京都板橋区に秘かにオープンしていた。

ゲオは主力業態の「GEO」「セカンドストリート」のほかに、アパレルメーカーの生産余剰品やシーズンオフ品をアウトレット販売する「ラック・ルック・クリアランスマーケット」、ナショナルブランド文具のディスカウント店「文具のブンゾウ」など、様々な新規事業に参入している。ゲオホールディングス広報課によると、小売業として食品ロス削減にチャレンジしたいという考えから、新業態「GEO-YA」を立ち上げたという。

「GEO-YA」はコンビニから弁当・おにぎり・サンドイッチなど、消費期限が短く食品ロスが出やすい品目を除き、カップ麺や菓子、飲料など日持ちする食品のみに特化することで、食品ロスの削減につなげるというコンセプトだ。

扱いカテゴリーは「ファストフード(セルフ販売コーヒー、焼きいも)」「パン」「菓子」「飲料」「加工食品」「アイス」「酒類」「たばこ」。1月21日開店の1号店「蓮根店」は売り場面積11坪、扱い品目約700、営業時間6時~23時、従業員数延べ10人。1月23日開店の2号店「ときわ台店」は売り場面積17坪、扱い品目約1000、24時間営業、従業員数延べ15人。

「GEO-YA」の扱う分野はファストフード・パン・菓子・飲料・加工食品・アイス・酒類・たばこ

「GEO-YA」の扱う分野はファストフード・パン・菓子・飲料・加工食品・アイス・酒類・たばこ

両店ともコンビニの半分~3分の1の規模の狭小店で、正社員は両店とも1人ずつ。レジはセルフレジで現金、クレジット、電子マネー、QRコードに対応している。
 
価格帯は一般的なコンビニと同等だが、年会費500円の会員になると、たばこなど一部商品を除く全品10%割引の特典がある。コーヒーマシンで豆から挽くセルフ販売コーヒーは、コーヒー専門チェーン「ドトール」の豆を使用するなど味と品質にもこだわる。1杯税込み100円でコンビニコーヒーと同価格だが、会員は90円でコンビニよりも安くなる。
 
石焼きいもも「紅はるか」を使用し、味にこだわる。1個税込み100円で、食品スーパーの焼きいも(概ね150~200円)より安い。もちろん会員は税込み90円になるので、業界最安値と言われる「ローソンストア100」の税込み108円よりも安くなる。
 
また、年々喫煙できる場所が減り、喫煙者の肩身が狭くなる中、喫煙所を備えているのも「GEO-YA」の大きな特徴だといえる。

お酒も販売(「GEO-YA」蓮根店の看板)

お酒も販売(「GEO-YA」蓮根店の看板)

両店とも最寄り駅(都営三田線蓮根駅、東武東上線ときわ台駅)から徒歩5分以内。ターゲットは「単身者、共働き、シニア。通勤の行き帰りに利用してもらうことを想定している」(ゲオホールディングス広報課)という。あくまでも実験店で、3号店の出店計画は現時点では未定だという。