“自炊で健康”の意識が向上、課題は継続の難しさ/大塚食品「健康的な食事」に関するアンケート調査

健康的な食事の続けやすさ
大塚食品は、生活様式の変化で健康をより意識するようになった昨今の状況を踏まえ、2021年3月に20〜59歳の男女890人を対象に、「健康的な食事」に関するアンケート調査を実施した。

今回の調査では、“健康的な食事をしたい”と考えている人が全体の9割を超え、「健康的な食事」へのニーズが高いことがわかっている。また「健康的な食事」を実践する方法として自炊に着目したところ、生活様式の変化により自炊の頻度が増加していること、“自炊での食事=健康的”との意識がある程度浸透していることがわかったという。

アンケートによれば、コロナウイルス流行前後では、約45%の人が“自炊の頻度が増えた”と回答している。また「健康的な食事」への意識が高まったと回答した人のうち、約64%が自炊での食事が健康的だと考えていることも分かった。

自炊状況

自炊状況

 
ただ、「健康的な食時」の意識が高まる一方で、約半数が「健康的な食事」の続けにくさを感じているということも明らかになった。理由として上位に挙がっているのは、“作れるレパートリーが少ない”“お金がかかる”“時間がかかる”などである。
 
また、「健康的な食事」とひと口に言っても、自分で作る自炊のほか、有機食材を利用した食事、バランスの良い食事、カロリーコントロールのできる食事、低糖質食、減塩食など、いろいろな食事が考えられる。 人により 「健康的な食事」のイメージは異なるが、今回の調査では、自炊することで「健康的な食事」をとっているとの認識が一定数浸透していることが分かった。
 
ただ、「健康的な食事」を続けるにあたっては、“作れるレパートリーが少ない”“作るのにお金がかかる““作るのに時間がかかる”といった悩みの声も多く、続けることの難しさを感じている人が少なくない。

続けにくい理由

続けにくい理由

 
これらの調査結果に対し、女子栄養大学栄養生理学研究室の上西一弘教授は、「健康的な食事」を続けるために、栄養成分値が表記され、手に入りやすく調理の負担を軽減できる加工食品の活用は有効だとし、次のようにコメントする。
 
「自炊は“調味料を多く使ってしまう”“作り過ぎてしまう”といった側面もあり、必ずしも“健康的な食事”とは言えないケースもあります。最近は加工食品も種類が増え、調理の負担も軽減できることから、賢く活用することで日々の食事をより豊かにすることもできる。さらに、加工食品のアレンジは、料理をおいしく省力化、栄養バランスを改善、レパートリーをさらに増やせるなど、自炊での健康管理に一役買うことができるでしょう」
 
今回の調査を行った大塚食品は、「100kcal マイサイズ」を展開している。同製品は、“食事にもサイズがあっていい”というコンセプトのもと開発した、1人前100kcalとカロリーがわかりやすいカレーやどんぶりの素などのレトルト食品を中心としたシリーズ。日々の食事でおいしく手軽に続けられるカロリーコントロールをサポートする。