日本メディカル給食協会が30周年 医療関係団体と連携強化、外国人技能実習制度の試験団体としての活動に注力も

日本メディカル給食協会は去る5月17日、明治記念館(東京都)で30周年記念式典・記念講演・感謝の集いを開いた。正会員・賛助会員、関係諸団体の代表が約330名参加。

感謝の集いであいさつした山本裕康会長は今年度の運営について「協会の変革のときと捉え、主に2つの目標に注力する。第一の目標は、協会の事業活動を通じ医療関係団体との連携をさらに強化する。第二の目標は、昨年11月16日付けで承認を受けた外国人技能実習制度の試験団体としての取り組みである。新年度開始とともに、受入れに取り組むことが可能となり、現在19社・209名が事務局に登録され、年末には認定試験の実施を検討する」と述べ「病院・介護施設で温かなおいしい食事を楽しみに待っている方を常に最優先に考えたメディカルフードサービスを継続し、医療・介護サービスの発展に貢献し、国民に信頼される協会を目指し取り組んでいく。今までの30年は競い合う『競争の時代』だったが、これからは同じ“きょうそう”でも、ともに作り出す『共創の時代』である」とあいさつした。

来賓では、衆議院議員の安藤高夫氏や厚生労働省医政局の吉田学局長、全日本病院会副会長の中村康彦副会長が祝辞を述べた。その後、志太勤初代会長(シダックス取締役最高顧問)が協会設立時を振り返り、西脇司第六代会長(日本ゼネラルフード社長)が乾杯を行った。

平成30年度3月末時点で給食受託施設数は合計13,667施設。受託病床数は約127万8,000床となり、協会設立時の約12倍となっている。