エコバッグは意外と汚れている? 洗い方やお手入れ方法を花王が解説

エコバッグの洗い方やお手入れ方法を花王が解説(画像はイメージ)
プラスチック製のレジ袋が7月1日から、コンビニやスーパーなど全国の小売店で原則、有料化される。プラスチックごみの削減に向けて、有料化が義務付けられるのは初めて。

廃棄物・資源制約、海洋プラスチックごみ、地球温暖化などの課題を背景に環境に対する意識・関心が高まる中、エコバッグを持ち歩く習慣を身に付けることが求められている。実際、花王が2019年12月に実施した調査によると、レジ袋の有料化に備えて、スーパーで買い物をする人の88%が「エコバッグを持っていく」と回答している。

エコバッグは、食品を入れることが多いため、なるべく衛生的にしておきたいものだが、「いつもすぐに畳んでしまうから、洗ったことも拭いたこともない」という人も多いのではないだろうか。しかし、買い物の際に「食品の汁」が付いたり、「食品のくず」「野菜の泥」がたまったりすると、ニオイやカビの原因にもなる。また、見た目には汚れていなくても、湿ったまま放置することで雑菌が繁殖する可能性もあるため、定期的なお手入れが大事だ。

これから利用頻度が増えるエコバッグを清潔に保つためにはどうすればよいか。花王 生活者研究センター「くらしの研究」サイトでは、エコバッグを清潔に保つお手入れ方法を解説しており、「簡単なお手入れ方法」「“洗える”エコバッグの洗い方」「洗えないエコバッグの部分お手入れの方法」を掲載している。その内容を以下に紹介する。

◆簡単なお手入れ方法 食卓用清潔スプレーを吹き付けたペーパー類で拭くだけ
目に見える汚れはないけれども清潔にしたいという場合は、簡単に拭こう。

お手入れ方法は、
〈1〉エコバッグの外側・内側ともに、食卓用清潔クロスや、食卓用清潔スプレーを吹き付けたペーパー類で全体を拭く。ただし、変色・色落ち・シミの原因や、防水加工が落ちてしまう場合があるので、目立たないところで試してから使用を。スプレーの場合は、バッグに直接スプレーせず、必ずペーパー類やきれいな布等にスプレーしてから拭く。

〈2〉湿り気が残らないように、ハンガーなどに掛けて乾かしたり、乾いたペーパー類で拭き取る。

エコバッグの簡単なお手入れは拭くだけでOK

エコバッグの簡単なお手入れは拭くだけでOK

 
◆“洗える”表示のあるエコバッグの洗い方 洗濯ネット使用か手洗いで
まず、エコバッグの取扱い表示を見て、洗えるかどうかを確認する。取扱い表示がない場合でも、商品のタグや販売店(通販サイト等)で「洗える」と記載があれば洗濯することができる。

“洗える”取り扱い表示の見方

“洗える”取り扱い表示の見方

 
「家庭で洗えない」マークが付いている場合や、洗える記載がなかったり、洗えるかどうか分からなかったりする場合は、洗濯はせずに、汚れた部分だけお手入れを。濃い色のエコバッグを洗う前には、あらかじめ色落ちチェックをしておくと安心。洗濯洗剤の原液を目立たないところに付け、5分後に白い布で押さえて色が付くようなら単独で洗濯することが可能だ。
 
・洗濯機で洗う方法
他の洗濯物と絡んだり、引っかかったりしないように、洗濯ネットに入れて洗う。
 
・手洗いの方法
〈1〉洗い桶や洗面ボウルに30℃以下の水をはり、洗浄力の高い濃縮タイプの液体洗剤や、おしゃれ着用洗剤を溶かして洗たく液を作る。
〈2〉やさしく押し洗いするために、エコバッグを沈めたり浮かせたりを20~30回繰り返す。
〈3〉きれいな水に入れ替え、押し洗いの要領ですすぐ。水を通しにくい素材や加工がしてあるものは、直接、流水を当てて十分にすすぐ。
〈4〉 洗濯機で軽く脱水する。シワや素材が傷むことを避けるため、短め(1分以内)に脱水する。

“洗える”表示のあるエコバッグは洗濯ネットを使用するか手洗いで

“洗える”表示のあるエコバッグは洗濯ネットを使用するか手洗いで

 
◆中までしっかり乾燥させる干し方
洗濯後濡れたままでは、他のものに色移りする可能性があるため、脱水後は放置せず、すぐに干して完全に乾かす。ポイントは、干す前にエコバッグを裏返し、全体を振りさばいた後、両手ではさむように軽くたたいてシワを伸ばして形を整えること。ピンチハンガーなどを使い、中に空気が通るように干そう。

脱水後のエコバッグは裏返して中までしっかり乾燥を

脱水後のエコバッグは裏返して中までしっかり乾燥を

 
◆“洗えない”エコバッグの部分お手入れの方法
家庭で洗えないエコバッグは、シミや汚れの気になる箇所だけを部分的にお手入れする。手順は、
〈1〉水で湿らせた布で汚れている部分を拭く。
〈2〉取れない場合は、少量の洗濯洗剤の原液を布に付けて、汚れている部分をたたく。
〈3〉水を含ませたきれいな布でその部分をたたき、洗剤と汚れを移し取る。
〈4〉最後に乾いた布やペーパー類で水分を吸い取る。
 

家庭で洗えないエコバッグはシミや汚れの箇所だけを部分的にお手入れ

家庭で洗えないエコバッグはシミや汚れの箇所だけを部分的にお手入れ

 
◆花王「〈これからの暮らしのスタンダードに〉エコバッグを清潔に保つ、お手入れ方法や洗い方」
https://www.kao.com/jp/corporate/news/products/2020/20200630-002/