〈「にっぽん、グルメ街道」がリニューアル、「東京ラーメンストリート」にも新店〉
東京駅は八重洲口の地下にある「東京一番街」。10月30日、ここの人気ゾーン「にっぽん、グルメ街道」がリニューアルオープンし、東京初出店の讃岐うどん店「香川 さぬき麺業」が開店。また、隣接する「東京ラーメンストリート」では、味噌ラーメンの「つじ田 味噌の章」と、煮干しラーメンの「らーめん玉」が加わっている。いずれも人気店で、競合ひしめくこのエリアにどのような新たな味を届けるのか。試食会で確かめた。

〈新しい顔ぶれ揃う東京駅地下〉
東京ラーメンストリートは2009年6月から開始。魚介系のつけ麺で終日行列の絶えない「六厘舎」や、ミシュランガイドで値ごろで上質な料理に送られる「ビブグルマン」を得た「ソラノイロ」などが出店している。にっぽん、グルメ街道は2017年3月にグランドオープン。明太子の有名店「かねふく」が手がける「博多かねふく ふく竹」や、人気店「鹿児島 黒かつ亭」などがある。

どちらもJR 東京駅の八重洲口を出て1分ほど。日本有数のターミナル駅の改札出てすぐということに加え、オフィス街も隣接しているため、多くの店舗で絶え間ない来客が見られる。顔ぶれもビジネスマンや、遠方からの出張、旅行客、外国人観光客など多彩だ。
東京駅八重洲口地下マップ

東京駅八重洲口地下マップ

まずは「つじ田 味噌の章」から。イチオシは、優しい味わいが特長の「味噌らーめん」(850円、以下税込)だ。「女性やお子様でも食べやすい味に仕上げています」と、つじ田の運営会社、H.I.T WORLDの飯田賢一マネージャーは話す。麺は北海道から直送したちぢれ麺を使用しているほか、こま切りのチャーシューや生姜などが入っていて、まろやかな味噌味と相まって箸が止まらない。
 
もっと食べ応えが欲しいと思う人向けの商品として「バリ味噌らーめん」(900円)という濃厚なメニューも。こちらは中太の平打ちめんを使い、数種類の味噌をブレンドした濃厚なスープが絡むようにしているという。飯田マネージャーも「うどんのようなコシがあって、男性などから支持を得やすいと思います」と自信を見せる。

つじ田 味噌の章「味噌らーめん」

つじ田 味噌の章「味噌らーめん」

次に「らーめん玉」だ。今回の出店は「東京駅さんから、煮干しらーめんでお誘いがあって、お受けしました」と、玉の玉川正視代表取締役は話す。おすすめという「とろりそば(濃厚煮干しらーめん)」(830円)を注文した。

スープは鶏の旨味が詰まった濃厚なスープに、数種類の煮干しを組み合わせて作ったという。雑味を少なくなるようにし、舌を通り抜けるような軽やかさと深みを併せ持った味になっている。玉川代表取締役は「出汁感の強い煮干しを選んで、この味に仕上げました」とこだわりを語る。麺は国産の小麦を中心に甘みと強いコシが出るようにブレンド。低加水麺となっており、小麦粉の香りとスープのコクの両方を楽しめた。

らーめん玉「とろりそば(濃厚煮干しらーめん)」

らーめん玉「とろりそば(濃厚煮干しらーめん)」

最後に、讃岐うどんの「香川 さぬき麺業」。店内に入ると香川政明社長が「いらっしゃいませ!」と威勢の良いあいさつで出迎えてくれた。
 
こちらでは「オリーブ鶏天ぶっかけ」(1,150円)を注文する。この鶏天には、香川県小豆島産のオリーブを飼料に育った「オリーブ地鶏」を使用している。「香川の良いものを東京の皆さんに知ってもらいたかったんです」(香川社長)と力を込める。別メニューの「瀬戸内地えびかき揚げぶっかけ」(1,020円)にも瀬戸内海で獲れた地えびを贅沢に使っている。特製のタレに漬け込んだという、オリーブ地鶏の鶏天を一口かじると、肉汁が口の中でこぼれ鶏の旨味が広がっていくのを感じる。麺は程良い歯切れだが強いコシを感じる。香川の讃岐うどん作りで伝統的に行われている手打ちで、気温や湿度に併せた記事の配合や練り具合となっている。「長年受け継がれてきた製法です。しっかりとしたコシが出ます」と香川社長は話す。

「香川 さぬき麺業」内観

「香川 さぬき麺業」内観

今回、なぜ東京初出店に踏み切ったのか、聞くと「全国からだけでなく、海外からもお客様が来る東京駅で、この讃岐うどんをアピールできる絶好の機会だと思いました」と真剣な眼差しで答えた。
 
新しい顔ぶれがそろった東京駅一番街の飲食店。訪れた人は足を運んでみては。
 
〈冷食日報 2018年10月30日付より〉