「今年の一皿」が「鯖(さば)」に決定した。

食を主要テーマに様々な調査・研究を行うぐるなび総研(東京都千代田区、滝久雄社長)は12月6日、今年の日本の世相を反映し象徴する2018年「今年の一皿」に「鯖(さば)」を選定した。魚の下処理が不要な鯖缶が利便性の高さや健康効果で注目を集めたほか、ブランド鯖の認知向上により外食での普及拡大が期待されることなどが選定理由。“準大賞”には「しびれ料理」を、“ノミネート”には「高級食パン」「国産レモン」を選んだ。
“準大賞”に「しびれ料理」、“ノミネート”に「高級食パン」「国産レモン」

“準大賞”に「しびれ料理」、“ノミネート”に「高級食パン」「国産レモン」

ぐるなび総研では14年より毎年、優れた日本の食文化を人々の記憶に残すべく、「その年の世相を反映し象徴する“食”」を「今年の一皿」として選定している。飲食店情報サイト「ぐるなび」の掲載店舗50万店が発信する1次情報、1643万人のぐるなび会員らの閲覧履歴などを分析したビックデータから40ワードを抽出。それらを選択肢として会員のアンケート調査で30ワードを選出、さらに当社媒体「食品産業新聞」を含むメディア各社の媒体(75社122媒体156)が審査を行い、ぐるなび総研の承認を経て「今年の一皿」を決定している。
 
多くの災害に見舞われた今年は、防災意識の高まりから、缶詰や乾物、フリーズドライなど非常食を備蓄することの重要性にも気づかされた。中でも「鯖缶」は、魚の下処理が不要なため利便性が高いうえに、鯖はEPA、DHAなどの必須脂肪酸を多く含み健康効果も期待できることから、その価値が改めて広く認知された。従来のイメージをくつがえす洗練されたデザインや原料にこだわった「プレミアム鯖缶」は女性たちの注目も集め、また 日本各地には約20種類の「ブランド鯖」があり、外食でのさらなる普及拡大が期待されることなどから、「鯖」を選定した。
 
大賞受賞に際しあいさつに立った大日本水産会の白須敏朗会長は、「消費者の健康志向に支えられ、鯖缶がヒットした。漁獲量も年間約50万トンで比較的安定しており、鯖を筆頭にこの先も持続可能な漁業の推進に取り組んできたい」と話した。