今夏も、激辛グルメが盛り上がっている。

大久保公園(東京都新宿区)で開催中の「激辛グルメ祭り2019」には過去最大の46店舗が出店し、8月7日から9月18日まで、のべ38日間の開催期間も過去最長。9月11日から10月6日までは名古屋で「激辛グルメ祭り2019 in栄ミナミ」、10月4日から10月27日までは広島市で「激辛グルメ祭り2019 そごう広島編」をそれぞれ初開催することも発表された。

また、アークヒルズや虎ノ門ヒルズをはじめとした赤坂・虎ノ門エリアの飲食店37店舗で開催する「夏の激辛フードフェスティバル 2019」(8月31日まで)も賑わいを見せている。

ぐるなびによると、同社のビッグデータを活用したトレンド分析結果では、「激辛」のネット検索頻度は1年のうちで夏が最も高く、検索回数は年々上昇傾向にあり、2018年の検索回数は前年比2.6倍。また、20~60代のぐるなび会員1200人を対象に実施したWEBアンケ―トでは、69.8%の人が「夏になると激辛料理が食べたくなる」と回答したという。
激辛の検索推移(ぐるなび資料)

「激辛」の検索推移(ぐるなび資料)

 
〈外食チェーンで“史上最も辛い”を謳うメニューが続々〉
コンビニやスーパーなどの小売店には菓子やパン、おにぎり、麺、弁当などの激辛商品が並び、外食でもラーメン、うどん、ハンバーガー、牛丼、回転寿司などの多様な業態で激辛メニューが発売されている。
 
その中でも今年、とりわけ目を引くのが、大手外食チェーンの“史上最も辛い”ことを明確に打ち出した新メニューだ。
 
4月のグランドメニュー改定で、鶏肉を大量の唐辛子と花椒で炒めた「地獄の唐辛子炒め」を発売したのは老舗の総合居酒屋「つぼ八」。四川料理の辣子鶏(ラーズ―チー)から着想を得た“痛いほど辛い”メニューで、「つぼ八史上、最強・最狂の辛さ」を謳い、その中でも最も辛い「10辛」は、刺激が強すぎるためメニュー表でも注意を促している。

つぼ八「地獄の唐辛子炒め」、下=通常品、右上=5辛、左上=10辛

つぼ八「地獄の唐辛子炒め」、下=通常品、右上=5辛、左上=10辛

 
〈“モス史上最も辛い”「黒いデス辛ソース」で普通のバーガーも“デス辛うまい”味わいに〉
「モスバーガー」は5月から“モス史上最も辛い”「激辛テリヤキチキンバーガー」を発売。世界最強クラスの辛さ(青唐辛子“ハラペーニョ”の約300倍)と言われる唐辛子「トリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラー」と、隠し味におろしわさびを用いた激辛ソースを使用していた(現在は販売終了)。
 
さらに、8月8日からはこれと同じ唐辛子「トリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラー」を使用した“モス史上最も辛いトッピングソース”「黒いデス辛ソース」を発売。ハラペーニョの燻製やブラックペッパーを加えた“刺激的な辛さと豊かな香りのソース”で、9月中旬まで期間限定販売している「カレーモスバーガー」などの各種ハンバーガーやサイドメニューと合わせることで、“デス辛うまい”味わいへの変化を楽しめるという。
 
ハンバーガーチェーンでは、最大手のマクドナルドでも、今年6月、“真っ赤な色と刺激的な辛さ”で昨年話題になった「スパイシーチキンマックナゲット」の復活販売に合わせ、“マクドナルド最強クラスの目が覚めるような辛さ”を謳う「メガ辛スパイシーソース」が登場。昨年10月に登場した「激辛スパイシーソース」のハバネロ、ブート・ジョロキア、ハラペーニョの3種の唐辛子を2倍に増量し、目が覚めるように辛い、まさに「メガ辛」なソースだった(現在は販売終了)。

マクドナルド「メガ辛スパイシーソース」ポスター

マクドナルド「メガ辛スパイシーソース」ポスター

 
〈ピザハット「ちょっと激辛ペーニョ」は人気で販売期間延長〉
“ピザハット史上、最も辛い。”を謳う「ちょっと激辛ペーニョ」は、6月に先行販売した「メキシカン辛ペーニョ」に、3倍量のハラペーニョを加え、隠れファンが多いというピザハットオリジナル「グリーンチリソース」の増量で辛さと旨味の高みを目指した“緑の激旨辛ピザ”。
 
「メキシカン辛ペーニョ」を注文した利用客から、「もっとハラペーニョをのせてほしい」「もっと辛いのも食べてみたい」といった要望が多く寄せられたことから開発し、7月8日から販売開始。熱い真夏に辛いメニューを食べたい消費者ニーズをつかみ予想を上回る販売実績で推移、販売期間を当初予定の8月末から9月末に延長した。
 
「開発に際し社内で、『これ以上辛くすると旨辛にならない』『もっと辛いほうがおいしい』といった賛否両論があり、人によって辛さの感じ方がさまざまであることから『ちょっと激辛ペーニョ』という商品名になった」(同社開発担当者)という。

ピザハット「ちょっと激辛ペーニョ」

ピザハット「ちょっと激辛ペーニョ」

 
〈タバスコ史上最強のホットソースも日本上陸〉

今夏の外食メニューでは他にも、ハバネロパウダーを無料で追加できる吉野家「牛キムチクッパ」「豚キムチクッパ」や、激辛唐辛子“ブート・ジョロキア”を使用し、食べる前に誓約書の記入が必要な、かっぱ寿司「シビ辛炎魔ソース」など、注目の激辛メニューが続々と登場している。
 
なお、家庭で使える“激辛”調味料としては、TABASCO Brand(タバスコ ブランド)製品で史上最も辛いホットソース、「TABASCO スコーピオンソース」が7月から日本市場に上陸。カプサイシンの割合を示す唐辛子の辛さの単位である「スコヴィール辛味単位」測定値は23,000~33,000SHUで、オリジナル「TABASCO ソース」の10倍の辛さ。
 
唐辛子“スコーピオンペパー”と、グァバやパイナップルなどのフルーツ、オリジナルの「TABASCO ソース」少量などを組み合わせ、刺激的な辛さとフルーティーな甘さの絶妙なバランスを実現したソースだが、数滴たらすだけで、甘口カレーを激辛カレーへと簡単に変身させるパワーがある。慣れないうちは、かけすぎに注意してご使用を。

「TABASCO スコーピオンソース」

「TABASCO スコーピオンソース」