外食チェーンの3月の動向が見え始めた。企業によっては20%以上売上を落とす中で、前年並みを維持できた企業もある。外出自粛要請で首都圏を中心に客数が減る中で、一部ではデリバリーやテイクアウトで売上の減少をカバーするよう取り組んでいる。

「すき家」などを運営するゼンショーホールディングスは、3月全体の既存店売上高は前年同月比7.8%減だった。客単価は前年並みの水準を確保したものの、東京など首都圏の店舗で外出自粛などの影響が見られたという。

松屋フードホールディングスも新型コロナウイルスの影響で苦戦が見られたという。3月の既存店売上高(速報値)は客数の減少などで同5.3%減だった。

一方、吉野家はイートインで客数の減少が見られたものの、テイクアウトは堅調に推移した。食事支援として取り組む牛丼の値引き施策で既存店客数は前年並みを維持。売上高は同1.8%減に留まった。

日本マクドナルドホールディングスは客数が同7.7%減と大きく落ち込んだものの、売上高は同0.5%増と堅調に推移した。春の人気商品「てりたま」シリーズを期間限定で販売して支持を得た。一方、3月後半から新型コロナウイルスの影響が出ており今後の動向を注視する構えだ。

日本KFCホールディングスの既存店売上高は同8.2%増となった。同社は500円ランチなど客数を増やすための施策に取り組んでおり、夜間の来店にもつなげている。客単価は前年並みだが、客数が同10.1%増になるなど順調だった。

〈ファミリーレストラン業態や居酒屋業態は厳しい数字が並んだ〉
すかいらーくホールディングスの既存店売上高は同23.9%減だった。イートインの売上高が大幅に減少したという。一方、宅配やテイクアウトは需要増を見込み、販促などを強化して売り上げを大きく伸ばした。ロイヤルホールディングスが運営する「ロイヤルホスト」は、既存店売上高が同20.3%減となった。

居酒屋業態は、鳥貴族の既存店売上高が同16.1%減だった。串カツ田中ホールディングスは同22.6%減と落ち込んだ。

〈冷食日報2020年4月8日〉