“直営店全店休業”の串カツ田中が一部で時短営業再開、客ごとにソースを廃棄、弁当やデリバリー強化も

「串カツ田中弁当」
串カツ田中ホールディングスは4月13日、グループが運営する直営店のうち、繁華街を中心とした41店舗で臨時休業を延長し、73店舗は時間を短縮して営業再開すると発表した。再開店舗では、テイクアウト・デリバリーを強化するとともに、イートインで「客ごとにソースを廃棄する」など、新型コロナウイルス感染症の拡大対策を実施する。

政府からの緊急事態宣言と、各自治体からの自粛要請を受け、決定したもの。同社は新型コロナウイルス感染症の拡大などを受け、4月2日から12日まで、グループが運営する直営店全店を臨時休業してきたが、13日以降、新型コロナウイルス拡大を助長しないよう、“3密”(密閉空間・密集場所・密接場面)などの感染予防対策を徹底し、政府・自治体の要請の範囲内で、一部店舗の営業を再開するという。

グループ直営店のうち、繁華街を中心に「新型コロナウイルスの感染が高いと判断した」41店舗は休業延長。再開する73店舗は、テイクアウト商品を強化し、自宅で過ごす多くの人の食事の一助を担う意向。また、イートインも、店内で短時間で飲食できるよう、政府・自治体の要請を守る形で営業を行う。営業時間は11時から20時まで。酒類販売は19時まで、その他ラストオーダーは19時30分。

テイクアウト・デリバリーでは、通常営業時でも提供していた串カツのテイクアウトの他、「串カツ田中弁当」(税込800円)などの弁当商品や、たこ焼き、セットメニューなど、食事利用に特化したメニューを用意。今後もテイクアウトに適した商品を開発していくという。

イートインでは、以下のような取り組みを行い、“3密”の発生を防止する。
・換気が徹底できるよう入口と窓を開放
・外からも確認できるよう、利用客ごとの席をソーシャルディスタンスを守る形で離す
・従業員のマスク着用の励行、手や指の殺菌を徹底
・利用客が席に着いた後の割りばしやソースの提供
・ソースは利用客ごとの廃棄
・従業員のシフトイン前の検温の徹底
発熱(37.5度以上)が認められた場合の自宅待機
・ウイルス拡散を防止するためトイレのジェットタオル使用禁止
・メニューブック、調味料卓上に置かれた容器の充分な消毒

また、平常時は請求している「お通し代金」(お代わり自由のキャベツ、ソースの代金)は、当面廃止する。

以上の休業延長と営業体制の対象期間は4月13日から“当面の間”とし、フランチャイズ店舗(FC店舗)についても、直営店舗と同様の対応を要請する。