くら寿司が手掛ける「オーガニックはまち」が、日本で初めて国際基準の有機水産魚として認証を受けた。12月に約50tの出荷を予定しており、くら寿司店舗で販売するほか、一部スーパーなどで販売する。卸売事業は同社初の試み。

今回「オーガニックはまち」が認証を取得したのは、認証機関「オーガニック認定機構」が制定した新規格「有機水産養殖及び加工」。これまでは有機水産に関する規格がなく、自己宣言で名乗る状況だったが、世界的なオーガニック市場の拡大を背景に新たに規格化。飼料製造、養殖環境、加工管理の3要素から審査し、基準を満たした養殖魚に認証が与えられる。

くら寿司の「オーガニックはまち」は、この「有機水産養殖及び加工」に基づいた審査を初めてクリアしたことで、国際的基準を満たした“日本初のオーガニックフィッシュ”の認証を取得した。今回の認証により、規定を満たした「飼料製造」、環境や魚に配慮した「飼育方法」、全工程でHACCP(食品衛生管理の国際基準)認証を取得した「加工管理」を実現したため、今後は鯛・サーモン・カンパチ・アジなど他の魚種への展開も予定している。
オーガニックはまち、添加物に化学合成物を含んでいないエサ

オーガニックはまち、添加物に化学合成物を含んでいないエサ

 
3月8日の発表会でくら寿司の田中信副社長は、TPPやEPAなどで海外から安価な農水産物の輸入が増加することから、「国内外での競争に勝ち残るためには、海外でも通用する“高付加価値”と“品質保証”がカギになる」と説明。将来的には、アメリカやアジアで展開する同社の海外店舗での販売も目指す。

くら寿司 田中副社長

くら寿司 田中副社長