日本フードサービス協会は1月25日、協会会員社を対象とした2021年(1月~12月)の外食産業市場動向調査を発表した。全体売上は、コロナ前の2019年比で16.8%減、2020年比は1.4%減とわずかながら市場規模の縮小は進んだ。

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売上高・客数・客単価の伸び率推移」1994~2021年/日本フードサービス協会

「売上高・客数・客単価の伸び率推移」1994~2021年/日本フードサービス協会

「パブ・居酒屋」の飲酒業態は、コロナ前の2019年比で72.8%減、2020年比は42.2%減となった。営業時間や酒類提供の制限期間中、休業に追い込まれた店舗が多かったことなどが主な要因。制限が解除された2021年10月後半以降も夜の需要は戻らず、厳しい状況が続いた。
 
そのほか店内飲食が中心の業態は苦戦が続いた。「ファミリーレストラン」は、2019年比29.7%減、2020年比8.2%減。「ディナーレストラン」は、19年比42.6%減、20年比10.1%減。「喫茶」は、19年比30.8%減、20年比0.1%増だった。
 
一方、「ファストフード」は好調を維持し、全業態の中で唯一コロナ前の2019年を上回った。業態の強みであるテイクアウト・デリバリーに下支えされた。特に好調なのは、ハンバーガーなどの「洋風」。「持ち帰り米飯・回転寿司」も、19年比0.9%減で、コロナ前とほとんど変わらず堅調だった。

2021年1月~12月 外食産業の市場動向(全店、前年比)

2021年1月~12月 外食産業の市場動向(全店、前年比)