極洋が11日、発表した17年3月期業績は、増収大幅増益で、連結での売上高、経常利益が過去最高を更新した。同日、東京・赤坂の同社本社で、今井賢司社長(=写真)らが出席し、決算説明会が開催された。

連結での売上高は4.4%増2,366億円、営業利益は53.0%増37億円、経常利益は31.8%増37億円、当期純利益は34.6%増24億円だった。売上高は、水産商事と鰹・鮪が伸長し、前年比99億円増収。営業利益は、水産商事、冷凍食品、鰹・鮪の収支改善で12億円増益。純利益は、所有船舶の売却益などで6億円増益となった。「売上高、経常利益ともこの3年順調で、売上高、経常利益は過去最高を更新。経常利益率は一昨年の1.0%、前年の1.2%から、1.6%へと向上した」(今井社長)。

今期(18年3月期は、売上高5.7%増2,500億円、営業利益7.4%増40億円、経常利益7.8%増40億円と、増収増益・過去最高更新を目指す。「各事業の予想を積み上げた数字で、比較的確実に達成できる数字」(今井社長)。

当期の主要なセグメント別概況および、今期の計画は次の通り。

【水産商事事業】売上高9.7%増1,214億円、営業利益61. 8%増29億円と増収大幅増益。チリ銀鮭、エビなどの販売が伸長。サバなどの冷凍加工品、定塩サケ製品、むきエビ等、付加価値商品を拡販した。海外販売も中国や米国市場で拡販した。また、環境の変化に対応し、海外加工製品の取扱いを増やした。

今期は売上高1.3%増1,230億円、営業利益14.3%減25億円と増収減益計画。減益見通しについて今井社長は「昨年は魚価が高値推移したが、このままではいかず、夏ごろ調整局面が来ると見ている」と説明した。

【冷凍食品事業】売上高2.0%減683億円、営業利益は約4倍の294.6%増7億円と減収も大幅増益。ホタテの原料価格高騰などで減収だが、加工原料の取扱いが減少し、自社製品を中心とした商品販売に注力。直系工場製品の拡販が大幅増益につながった

商品群では、寿司種を中心とした生食用商品、「だんどり上手」シリーズなどの加熱用商品が好調。調理冷凍食品事業では、エビ加工品やかに風味かまぼこの販売が伸長した。家庭用冷凍食品事業では、商品群を増やし、塩釜新工場製品の販売も伸長した。

今期は売上高15.7%増790億円、営業利益52.7%増10億円と大幅な増収増益を計画。家庭用冷食は、前期売上高13億円のところ、25億円を計画。「大手量販店で採用され面の拡がりができたことで、売上規模拡大を図る。足元では、収支均衡が見えてきた」。また「塩釜工場がまだ需要に応じられておらず、ライン増設、稼働率向上させることで20億円ほどのプラスを見込む」「従来手掛けていない畜肉系製品等も手掛けようと、キャリアのある人材を採用し、動き始めている」(今井社長)という。なお、「だんどり上手」シリーズ売上高は16年度が20%増33億円、今期は8%増35億円を計画する。

--全文は本紙にてお読みいただけます。