輸入冷凍野菜品質安全協議会は17日、都内で年次総会を開いた。新会長にニチレイの川崎順司技術戦略企画部長(6月に取締役執行役員品質保証部管掌に就任予定)が選出された。副会長以下役員はすべて再任となった。委員会では運営委員会委員長に新会長が就任したほか、海外交流委員会の委員長にニチレイフーズの高橋康博品質保証部品質監査グループリーダーが、マニュアル委員会委員長にライフフーズの須賀良臣氏が、それぞれ新任された。

川崎新会長は就任に当たり次のように挨拶した。「当会の当初の目的である、中国における農薬管理強化による安全性確保は体制が整ったが、環境の変化が起きている。グローバルスタンダードとしてHACCPやGFsI、CsR調達、東京五輪での食料調達--とある中、凍菜を取り扱う我々に何ができるのか、どうすれば業界の発展につながるのかという視点から、先人が作り上げてくれた体制を維持・改善するとともに、新しい取り組みにも積極的に進んでいきたい」

大内山俊樹前会長は開会の挨拶と退任の挨拶として次のように述べた。「凍菜協は2004年5月に残留農薬問題を契機に輸入冷凍野菜の安全を担保するため、各社の利害を超えて集まった会だ。今年で丸13年を迎えるが、諸先輩方が(残留農薬に係るガイドラインや工場の)評価制度を作り、それを連綿と維持、管理してきた。ただ、私が会長を務めて5年になるが、凍菜協を取り巻く環境は内外とも変化してきた。まず内部について、制度を作り上げた方の何人かはこの間、当会から去り、構成員の世代交代が進みつつある。他方、外部環境として、日本ではグローバルスタンダードが芽生えつつあり、HACCPやGFsIが国内で要求されつつある。ただ当会の評価制度(2011年運用開始)ではすでにグローバルスタンダードを見据えて、問題視される以前からフードディフェンスの項目を網羅していた。つまり先人は先見性を発揮していた。これからも中国と日本の企業の皆様が発展し、品質に関する大きなトラブルに見舞われないように、新体制の下でも先見性を発揮して運営してほしい」「我々は品質保証という共通語で交流を深めてきた。品質保証はなくてはならないものだが、簡単に消えてしまうものでもある。共通語で話せる仲間の関係が続くことが、大げさかもしれないが、日本の食料調達にとって、また中国と日本の人たちが幸せになる基本的条件ではないか。今後も新体制の下で凍菜協が発展していくことを願っている」

日本向け冷凍野菜製造工場(圃場を含む)の評価を行う、品質管理基準評価制度の判定を受けているのは現在、中国の11工場。前年度は7工場の更新審査を行い、すべて合格判定を受けたが、新規申請はなかった。今年度は3工場が更新手続きを進めている。

今年度は全体会議となる「日中冷凍野菜品質安全会議」を9月26日、中国・寧波で開く。