ニチレイフーズ、16年度の業務用事業は採算性重視の商品施策強化=福本常務

ニチレイフーズの福本雅志常務執行役員業務用事業部長は、16年度事業を振り返り、「業務用調理品は採算性重視の商品施策を継続した1年だった。15年度に価格改定し、16年度は商品の取捨選択を進めた年。利益率の低い商品はほぼなくなった。今中計(16年度~18年度)で業務用事業部として行うことは、健全な売上成長と継続的な収益力向上。特に16年度は収益力の向上に力を入れた」と語っている。

16年度の業務用調理品の売上げは前期比3%増の888億円。福本常務は「3%の伸長の大半は惣菜に中に入るが、CVsの広域事業部の扱い。業務用の数字ではあるが、伸長したのはその部分。一方、業務用事業部では惣菜は最大ウエートだが、16年度は商品の絞り込みを行い、前期をやや割った。外食、給食は前期並みのため、業務用事業部の売上げは前期比微減。この推移は当初の想定内のこと。利益はしっかり確保し構造転換を成し遂げた年だった。15年度の値上げと16年度の販売施策により、目指す姿に近づけた」と総括した。

16年度の営業利益は加工食品全体で74%増139億円。業務用事業部の利益について、「自営工場の製品が伸長、春巻やハンバーグなどが伸び、稼働率が高まった。一方で為替の動向もあり原材料が不安定、為替よりもライン稼働が貢献した。為替や原材料の変動、環境に左右されにくい筋肉体質の事業に向かっている」としている。

–続きは本紙で。