ニチレイフーズの竹永雅彦常務執行役員家庭用事業部長(=写真)は、16年度事業を振り返り、「家庭用調理品は主力の米飯類が大きく伸長した。凍菜も順調に拡大。営業利益も計画を上回る増益を確保した」と述べている。

16年度家庭用調理品の売上高は前期比12%増525億円、農産加工品は2%増188億円。農産加工品には業務用も含まれ、業務用の比率が家庭用より高い。また、16年度の営業利益は加工食品全体で74%増139億円だった。

これらの業績について竹永常務は「船橋工場の炒飯を主体とした米飯ラインが稼働アップし、炒飯の市場創造を牽引した。各工場でも市場からの需要増に応え、稼働時間を増やすなど販売増に対応。炒飯だけでなく焼おにぎり類、今川焼などの甘味類やフライ類のラインのいくつかも大幅に稼働増強。利益面は直営工場の稼働アップと米飯類等の販売増により計画を上回った。二桁増に乗せたカテゴリーは米飯類、チキン加工品、今川焼類など」。

一方、16年度事業の課題として残ったことはまず、弁当類のてこ入れ。「当社は『お弁当にGood!®』が着色料・保存料・化学調味料を使用していない等の訴求を進め、前期実績を割っていないが、市場は2%減。この市場をどう活性化させるのかが大きな課題」とした。「お弁当にGood!®」は主力品の改良や販促策などによりブランド認知を高めた。また、「お弁当にGood!®」は大人の弁当にも応え、今春からパッケージに「大人満足」の表示も始めた。「1ヵ月に1回以上お弁当作りをする人」の中で、「毎回冷食を使用する人」は4割程度しかいない一方、「ほぼ使用しない人」が3割程度もいる。冷食への潜在ニーズは強く、弁当利用のチャンスは大きい。また、中高生の弁当需要は減少傾向にあるが、大人弁当の利用率を上げたい」考えである。大人向けの弁当のおかずとしても利用される「匠御菜®」は食卓向けの惣菜として好評、特に「特製メンチカツ。」がトップの売れ筋。

竹永常務が指摘する二つ目の課題は「個食」ニーズへの対応。世帯変化は世帯数全体は減少しているが、単身者、二人世帯が増加。また、シニア層が増えている。「増加している世帯層やシニア層は冷凍食品を求めており、冷食の価値を今までの簡単便利から美味しさに価値を置くようになった。『個食』のチャンスでありチャレンジすべきカテゴリー」としている。個食米飯は女性一人で喫食する機会が増えており、今春は「オムライスハヤシソース」「バターチキンカレー」の2品を発売した。

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