尾家産業が三重営業所を竣工、開所式に約210人が参加

尾家産業がかねてより建設を進めていた三重営業所(三重県松阪市)が竣工し、6日、同所で開所式を開催した。仕入先や得意先関係者ら約210人が参加した。北は四日市市から南は伊勢市までの商圏をカバーする。尾家亮会長(=写真)は、「小さい事業所だが隣には広い空き地がある。ビジネスを重ねて、より大きな事業所にしたい」と意気込みを話した。営業開始は18日を予定。

尾家会長は開会のあいさつで、「三重営業所は01年に津市に開設した。当時の北川正恭県知事が三重への企業誘致に熱心で、物件も人も紹介するということで、当初は取引先があるわけではなかったが、津市に居抜き物件を借りて事業所を設立した。2~3年で引っ越す予定だったが、津市では良い物件が見つからず、今回縁があってこの松阪市内に新築移転することにした」と同営業所の新築移転の経緯について説明した。また、今後の拠点施策について「現在、年に4~5ヵ所を新築移転している。あと2年ほどで完了する」と話し、「地元のお客に貢献し、共に幸せを感じあえるビジネスを展開していきたい」と意気込みを話した。

来賓を代表して産業給食や仕出し弁当販売のまつぜんフードサービス(津市)の北泰幸社長は、「長く三重県商工会議所連合会の会長職に就いていた竹林武一氏はいつも、『荷物は力があるから背負うのではなく、荷物を背負うことで力が出る』と言っていた。より大きな荷物を背負い、力を発揮することで、尾家産業のさらなる発展を願う」とあいさつした。続いて、仕入先を代表してヤマモリ(桑名市)の三林憲史社長は、「新営業所は旧営業所の売り上げの3倍までのキャパシティがあると聞いている。尾家産業ファンのメーカーも多い。この営業所がすぐに増築する状況になるよう応援する」と強調した。

乾杯の音頭はテーブルマークの新井政行名古屋支社長がとり、「三重県の県民性として健康に非常に気を使うことが挙げられる。肥満度ランキングは全国で最も低い。尾家産業は数年前からヘルスケアルート向けのやさしいメニューを提案している。健康というキーワードと合致し、間違いなくこの地でも繁栄するだろう」と話した。

中締めで尾家啓二社長は、「規模は小さいが、伸びる要素は多くある。地元の人に愛される営業所となってほしい」と述べ、前田将基所長を紹介。前田所長は「2年前の7月、三重営業所に着任した。今年は当社の創業70周年でもあり、7の数字に縁がある。ラッキーセブンということでこの幸運を生かしながら所員一丸となってお客の役に立ちたい」と意気込みを語った。

【営業所概要】▽住所=三重県松阪市曽原町328-1▽電話番号=0598-56-9301▽営業時間=8時~17時▽人員=10人(社員7、パート1、社外2)▽商圏=津市、四日市市、鈴鹿市、松阪市、伊勢市▽年商=5億円(前期実績)▽得意先軒数=190軒(4月末時点)▽敷地面積=1,994㎡▽延床面積=1,034㎡、内訳=事務所103㎡、ドライエリア257㎡、冷蔵庫33㎡、冷凍庫135㎡、ドッグシェルター6機など。