ナックスナカムラ「全国NN会」、国分との人材交流、物流協業を報告

ナックスナカムラの取引先企業およそ50社で構成する「全国NN会」(会長:吉峯英虎味の素冷凍食品社長)第12回総会が21日、都内ホテルで開かれた。前期業績や足元の状況と営業方針、そして国分との業務提携の取り組みについて参加会員に説明した。新会員としてリンガーフーズ(東京都品川区)と日清オイリオグループが加わった。

ナックスの営業方針説明を観音堂 靖取締役副社長が行った(次号詳報)。16年度(4~12月の9カ月)連結売上高は795.1億円で前期比6.2%減。最大顧客の店舗減少が影響した。経常利益率は0.84%で0.4ポイント減、物流受託88.5億円で1.1%増だった。売上高は市販冷食が229億円で2.2%増、アイスが47億円で2.8%減、惣菜が332億円で14.9%減、ベーカリーが56億円で8.0%増などとなった。

ナックスナカムラ株主挨拶に立った国分グループ本社の土井弘光取締役常務執行役員は「昨年4月に業務提携が開始し、4つのテーマを進めている」として、ナックスと国分との業務提携の状況について①人材交流による組織体制の強化②商品販売力の強化③協業による物流の強化④品質管理体制の強化–の状況を説明した。

人材交流は昨秋から営業から品管まですべての部署で検討し「互いに数名ずつ」行っている。商品販売力の強化については「国分の低温事業はチルド、ナックスは冷凍食品と互いの強みを認識して強化」に取り組む。共通の得意先への対応、共有する商品開発、グループ一体仕入れ・販促–を検討しているとした。その一環として昨秋、名古屋で「デリカセッション」と称してオリジナル開発商品のグループ内コンテストを開いた。今年も9月に東京で開催予定だ。

物流については北海道、東北、近畿、九州–で協業を開始。九州ではこの7月、在庫拠点を一元化し、国分九州にナックスの福岡支店事務所を移転した。今後、首都圏と北陸エリアの対応を図る。品質管理では互いの知識やノウハウの共有化と研究会を通じた社員の意識向上に取り組んでいる。

–続きは本紙で。