ニチレイの2018年3月期第1四半期の国内冷凍食品売上高は543億3,300万円で前年同期比9.9%増と伸長した。内訳は業務用調理冷食が258億7,100万円で19.3%増、家庭用調理冷食が133億3,200万円で8.1%増、調理冷食以外が151億3,000万円で1.8%減--。海外子会社の増収も寄与して、加工食品事業全体の売上高は569億7,100万円、前年同期比12.1%増と、当期業績を牽引した。低温物流事業は利益面で大きく前進した。

家庭用調理冷食ではから揚げで揚げたて品質を追求した“じゅわ旨っ。製法”を採用して夕食向け食卓品質を打ち出した「特から」などチキン加工品の販売が大きく伸長した。リニューアルした「本格炒め炒飯」「焼おにぎり」など米飯カテゴリーも増収に寄与した。なお当第1四半期にはテレビCMによる広告は実施しておらず(7月に焼おにぎりで実施)、広告宣伝費用は前年同期よりも8,000万円強多い約4億円。

業務用調理冷食は中食向けの商品開発や業態別ニーズに合わせた販売活動に注力したことで、主力のチキン加工品がCVsをはじめとする中食ルートに拡販が進んだ。春発売の「とうもろこしの香ばし揚げ」など和惣菜の取り扱いも伸長した。

大幅増収について同社は、採算性を重視した運営方針に変わりはないが、取り組みが軌道に乗った結果と述べている。

農産加工品の当期売上高は48億4,900万円で前年同期比1.5%減。ブロッコリーやナスなどの「そのまま使えるシリーズ」の取り扱いが伸長したものの、枝豆類が低調だった。

海外は売上高82億8,900万円で7.7%増となった。米国子会社イノバジアン・クイジーン社は円貨ベースでは5%増収だが、現地通貨ベースでは7%増。積極的な販促活動によってアジアンフーズ冷食の販売が引き続き好調に推移した。タイのGFPTニチレイ(GFN)も8%増収と順調。

加工食品事業の営業利益は44億2,800万円で1.3%増。米や鶏肉など原材料・仕入コストが上昇したが、調理冷食の増収効果屋生産性の改善で吸収した。比較的為替相場も安定していたことから、原料の価格上昇も想定を下回った。

低温物流事業は売上高463億8,900万円で0.9%増、営業利益26億6,600万円で13.8%増となり、特に利益面で業績貢献した。国内事業は東京・大阪エリアを中心に集荷が進んだほか、前期立ち上げで苦戦したTC(通過型センター)が今期軌道に乗ったことで売上げは堅調に推移した。一方で電力料金、荷役作業・輸配送のコスト上昇が続くなか、業務効率化の推進や適正料金の収受に取り組み増益となった。

海外物流事業について欧州はオランダの倉庫事業で乳製品(バター)の搬入遅れによる在庫水準の低下があったが、ポーランドでの小売店向け配送業務など運送事業の好調でカバーした。中国も上海で顧客の新規出店が拡大したことで伸長した。