尾家産業が秋季提案会を開催、14会場で6,700人の来場を見込む

【大阪発】尾家産業は17日、大阪市内で秋季提案会を開催した。10月に創業70周年を迎えることから、「感謝~尾家のキセキ~」をトータルテーマとし、同会場を皮切りに全国14会場で展開する。大阪会場は173社のメーカーが出展し、来場者は約1,000人。全国では6,700人を見込む。

尾家亮会長は開催のあいさつで「この秋初めての提案会である。全国で185社のメーカーが出展し、お客も期待してくれている。ところが現在、外食産業は非常に厳しい状況にある。安値志向でメニュー単価を引き下げる競争に陥っている。また、人手不足で経費も上がっている。厳しい状況だが、お互いの発展のため、お客に満足してもらえるために皆さんの協力をお願いしたい」と強調した。

続いて尾家啓二社長が近況を報告。「この第1四半期を終えた時点で、増収減益となっている。売り上げは4.1%増でやや伸びが鈍っている。利益面では厳しく、思うように手元に残らない。株主総会で減益要因について『未来への投資』と話した。労働環境の改善、物流のアウトソーシング、事業所の新築移転などを進めており、利益はあげているがそれ以上に出費がかさんでいるのが現状だ」と説明。「増収増益の中で出費を続けられる状況にしたい。この提案会をその上昇のきっかけとして位置づけたい。春の提案会の成果は9億7,000万円だった。これを上回る新しい売り上げをあげたい」と意気込んだ。また、好調なヘルスケアフード事業については、「あいかわらず好調で、今期は145億円を計画しており、達成できるだろう」と話した。

提案会では、大阪会場ならではの、尾家会長の名をもじった「亮頓堀(まことんぼり)、社長の名をもじった「けいじ横丁」の看板を大きく飾り来場者を賑わせた。企画コーナーでは70周年の特別企画として、PBブランドの生い立ちやキャッチコピーをパネル紹介した「OIEの歴史」を展開した。また、800品以上あるPB商品の中から70品を選りすぐり「尾家づくし」と題して商品展示や試食を交えて紹介した。

出展メーカー42社がエントリーし、PB商品とコラボしたメニュー提案を行う「PBコラボメニュー総選挙」では、外食、中食、宿泊施設向けにメニューを展示し、来場者は食べてみたいメニューへ投票した。また、「やさしいメニュー 尾家のおもてなし」ではPBを中心に使用し、和・洋のフルコースを800kcal以内におさえたメニューを提案。料理研究科・管理栄養士の村上祥子先生と同社の管理栄養士を中心に開発し、先付けからデザートまで各6品ずつ紹介した。このほか、乳酸菌や鉄・カルシウムを配合した「乳酸菌エビボール」や「豆乳くりーむソース」など、同日発売した6品の新商品を含んだPB商品を提案するコーナーも開いた。

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