日本冷凍食品協会は18 日の「冷凍食品の日」に、東京都中央区のロイヤルパークホテルで消費者PRイベントを開いた。シニア世代を中心に211人を招待し、プロゴルファーの東尾理子さんと著名料理人で冷凍食品アンバサダーでもある三國清三氏をゲストに招いたトークセッションや、冷食を活用したメニューの試食会を展開した。

同協会が広報事業の一環として例年、10 月1 日の冷凍食品の日を記念して実施しているイベント。イベントタイトルは「10 月18日は『冷凍食品の日』~ココロにおいしい、冷凍食品~」としている。新聞紙上などで参加募集したが、今年の競争率は7倍、前年(4.5 倍)を大きく上回った。近年はシニア層に対して冷食の価値を伝えるために、ペアの一方が50 歳以上であることを条件に参加募集している。今回も同様で、参加者はほぼシニア層。男性の姿も散見された。一般参加のほか、メディア関係は48人、うちテレビ局はTBSとテレビ朝日の2社、協会関係者も50人近く来場した。

第1部のトークセッションで、前年に続き今年もゲスト出演した三國シェフは「前回の東京オリンピックは10月だったが、それでも野菜が確保できないということで、選手村の料理長を務めた村上(信夫)帝国ホテル料理長が冷凍品を採用した。今は当時と異なる瞬間冷凍技術がある。2020年は100%冷凍食品で行こうと委員会で提案している」と力を込めた。「2020年は8月開催で(農作物の)端境期に当たる。1~2年前から備蓄しないといけない」とも述べた。三國シェフは2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会顧問会議のメンバーだ。

東尾さんはゴルファーであるとともに俳優の石田純一さんの妻で、2児の母でもある。アスリート食の話題よりも、子の食育に関する話題が中心となった。

東尾さんには5歳の長男と1歳半の長女がいる。息子とひな祭りにちらし寿司、旬のイチゴでジャムづくりをしている姿や、娘の初めての離乳食用に、削りたてのかつお節でとった出汁を製氷皿で冷凍保存している様子、家庭菜園の様子を紹介した。

東尾さんはホームフリージングは活用しているものの、冷食はあまり利用していないという。それに対して司会者から、冷食の特徴としてマイナス18℃の管理温度、急速凍結、下ごしらえ不要、しっかりした安全管理(認定証マーク)――といった4ポイントが紹介され、来場者の理解も深めてもらった。檀上では東尾さんによる、同協会のお勧めアレンジメニューの調理実演も行われた。冷凍のつくねとオクラを使った「つくねのスペイン風オムレツ」、冷凍ほうれん草を使った「ほうれん草とバナナのスムージー」の2品を調理。東尾さんは「冷凍食品のことを知っているつもりだったが、使い方にしても全然知らなかった。何よりおいしいことを知ったのでもっと使っていきたい」と感想を述べた。

試食会では同ホテルシェフによる冷食を使った本格メニューが振る舞われた。調理実演した2品と、三國シェフ考案の「牛ホホ肉の赤ワイン煮込み 和風野菜添え」(冷凍は牛ホホ肉、フォンドヴォー、野菜)も提供された。

〈「未利用者に理解してもらう形」=伊藤会長〉

協会の伊藤滋会長(マルハニチロ社長)は東尾さんについて「まだ20%ほど冷食を利用していない人がいる。東尾さんのようにお子さんを持ち、あまり冷食を利用ない方に良さを理解してもらう形も大事だ」と話した。

三國シェフの東京五輪で冷食を活用するというコメントに対しては「三國シェフとはどういう形で冷食を使えるかについても話をしている。野菜に限らず様々な食材、調理品が対象になると認識している。持続可能性などの要請も厳しく、準備された食材を使う必要はありそうだ」と述べつつ、「冷食なくして成り立たないと認知されており、さらに飛躍するチャンスだ。普及拡大の機会として生かしていかないといけない」とした。

〈冷食日報2017年10月19日付より〉