イートアンド連結中間決算は8%増収53%営業増益と好調

イートアンド・仲田浩康社長
〈外食事業・食品事業とも増収増益、冷凍焼餃子類は7.8%増〉

イートアンドが14日、発表した18年3月期第2四半期連結業績は、売上高が前年比8.0%増135億1,600万円、営業利益が53.4% 増4億1,800万円、経常利益が63.2%増4億0,400万円、純利益が2倍以上の126.9%増1億3,500万円と増収増益となった。外食事業における直営店好調や、食品事業における工場稼働率向上などが増益に寄与した。同日、都内で仲田浩康社長らが出席し、決算説明会が開催された。セグメント別概況や下期の方針は次の通り。

【外食事業】売上高5.4%増68億7,500万円、営業利益は約2億円で増収増益。主力の大阪王将業態や、次世代業態のベーカリーカフェ、新業態の低価格居酒屋の出店を進める一方で、フカヒレ、ウナギなど高級食材をリーズナブルに提供するメニュー等の提供も進めた。利益面では、高付加価値メニューの好調などで、直営店の利益が向上した。

店舗は出店が加盟店14(うち海外8)、直営店7の21店舗、閉店は加盟店13(うち海外3)、直営7の計20店で、純増は1店舗、9月末時点での店舗数は加盟店403(うち海外43)、直営店71の計474(うち海外43)店舗となった。

仲田社長は下期の方針について、上期に直営店で実験したカット野菜など半加工品の導入検討を進め「大阪王将店舗は厨房のライブ感を重視している一方で、人手不足も深刻で、カット野菜、仕込み済み食材の導入により、(店舗における)“包丁レス・仕込みレス”等の効率化を進めたい」など述べた。また、海外展開については9月末で43店舗のところ、今年度56店舗の見込み。今後も台湾を中心に出店し、再来年度100店舗程度の目標を掲げた。

【食品事業】売上高10.8%増66億4,700万円、営業利益約3.5億円で増収増益。内製品比率向上、工場稼働率向上を通じて利益率が向上した。主要アイテムの構成比は冷凍焼き餃子類が62%(上期伸長率7.8%増)、冷凍炒飯類が12%(同32.4%増)、冷凍水餃子類が11%(同13.7%増)といずれも好調。

仲田社長は「秋冬は新商品5品・リニューアル品9品を発売。今年度のコンセプトである“かんたんEnjoy 本格中華”に沿った商品を投入した。製造面では、ファクトリーオートメーション化や、より安全・安心に寄与する従来より性能のよい異物除去装置など設備投資も積極的に行った」など述べた。

なお、冷食の配荷店舗数は羽根つき餃子が3.9%増2万0,929店舗、水餃子が10.9%増1万6,009店舗とこちらも伸長している。

通期では、当初予想通り、売上高5.6%増277億8,200万円、営業利益14.0%増6億9,200万円など増収増益を計画する。

〈冷食日報2017年11月15日付より〉