18年度から新中計、ブランド戦略図る-マルハニチロ伊藤社長

マルハニチロ・伊藤滋社長
マルハニチロはこのほど年末記者会見を行い、伊藤滋社長は来年度のトピックス、ブランド戦略を語った。「マルハニチロの来年度の最大トピックスは新中計。現在の中計では、既に前期に売上高を除く、営業利益、経常利益、海外法人経常利益率、有利子負債残高、自己資本比率はいずれも目標を上回り、売上高も今期達成できる。当社は新中計で新ステージに立つ。成長戦略は養殖、海外、冷凍食品、介護の4事業で図り、今後成長事業の柱として展開していく。

当社の認知度及びブランド価値向上を目的としたブランド戦略を図る。ブランド戦略は基本的に現在ある色々なブランドの統一化。特にコーポレートブランドの認知を徹底したい。企業ブランド戦略である。『マルハニチロ』の認知度はあるが、コストをかけ若い層、中間年齢層の認知度向上を図りたい。グループ各社に対する求心力を高めることにもなる」。

〈新石巻工場は歩留まり改善図る、原料高騰「いか天ぷら」値上げへ アクリ・チルド事業はプラスに、LLC 事業は課題残す-米岡専務〉

また、米岡潤一郎代表取締役専務執行役員は①新石巻工場の稼働状況と課題②工場再編の考え方③収益改善を目指す4事業の現況等について説明した。

マルハニチロ・米岡潤一郎代表取締役専務執行役員

マルハニチロ・米岡潤一郎代表取締役専務執行役員

収益改善を目指す4事業はアクリ、チルド、デザート、ロングライフチルド(LLC)の各事業。アクリ事業は9月時点で収益プラスに転じた。4月から『あけぼの』事業と一緒に営業展開することにし、効率化、拡売、コスト削減に成果があった。ピザ、グラタンが伸長している。アクリ事業は新たなポジショニングになった。チルド事業も上期に収益プラスに転じた。拡売が進み、加えて原料も安くなった。来年はすり身原料が上がりそうだが、プラスの目標を立てて取り組む。

デザートとLLC 事業は問題を残している。デザートは8月までは順調だったが、9月以降売上減少し、11~2月まで厳しい状況が続く。コンビニ、量販店で様々拡販策を進めるが、在庫や生産との兼ね合い、コストの問題など克服すべき課題がある。デザート事業は収支トントンだが、この先が厳しく改善策が必要だ。LLC事業は昨年より売上げ、利益は改善しているが、まだ絶対売上額が少なく、収支は赤字が続いている。4事業の中で最も課題が多い。生産、ブランド、アイテム、販売先もコンビニ、デリカ等に挑戦しているが、まだ芽の出る状況にない」。

〈冷食日報2017年12月8日付より〉