〈学校給食強化、各市場向けに付加価値商品充実〉
ヤヨイサンフーズは1月から18年春季の業務用冷凍食品新商品20品とリニューアル品18品を全国発売した(一部商品2月、3月発売、季節限定品を含む)。黒本聡社長は17日の発表会で「当社は統合以来、価値の創造、感動と信頼の創出の2点を新商品開発のコンセプトとして取り組み、今回の重点施策は3点」と述べた。

その第一は基幹カテゴリーの技術革新、メーン商品の見直し。黒本社長は「価値の創造には開発技術の革新が欠かせない。その観点から商品開発部で技術開発プロジェクトを立ち上げ、主に基幹カテゴリーで既存技術の磨き上げに取り組んだ。これにより完成した商品は、ユーザーを経て消費者のもとに届き、顧客満足に繋がると確信している。冷食メーカーとして最も重要な使命は消費者の満足に繋がる商品開発」としている。今期はそれを踏まえ、技術開発力を活かしたクリームコロッケに注力、「NEW とろけるクリームコロッケ」を開発した。また、「ごちそうメンチカツ」「ごちそう海老カツ」も開発。今回主力の「NEW とろけるクリームコロッケ」はベシャメルソースのなめらかな舌ざわりと口どけの良さを追求した。リニューアル点は一般購買層のニーズを知るため消費者調査を実施している。

第二は学校給食向け商品の開発。「学校給食市場は当社の主要仕向け先。少子化により市場は縮小しているが、重視する市場のひとつ。近年原材料の高騰により給食費が圧迫され、価格訴求品への要望も多いが、一方で学給の衛生管理対策により安全安心への取り組みが一層注目されている」(同)。

今回の新商品は国産原料を使用したおかず向け商品とカップデザートを発売。おかず向け商品は「国産鶏肉のチキンカツ」「NEW 安心素材ミートボール」など。カップデザートは「国産さくらんぼゼリー」。また、人手不足や調理の簡便対策としてボイル調理ができる真空包材の「新焼き目付き餃子」をランナップする。学給向け商品には児童生徒に不足しがちな栄養素の添加(鉄、Ca)とアレルギーの配慮を引き続き行う。

第三は付加価値商品の開発。「原料高騰の事情により各市場では価格訴求の要望も多い一方、それとは逆に品質、原料、調理方法など差別化された商品ニーズが高まっている。その背景は消費者ニーズの多様化、調理現場での人手不足。その対応として、今回の新商品では付加価値ある商品開発に取り組んだ」(黒本社長)。

中食市場では価値を直接伝えられる原料原産地へのこだわりを持たせたコロッケやメンチカツを期間限定で発売。「あさりと徳島県産菜の花入りクリームコロッケ」「九州産キャベツの包みメンチカツ」など。学給市場では安納芋やマイヤーレモンなど原料訴求したカップデザートの「種子島産安納芋のプリン」「国産レモンゼリー」など。また、施設病院給食向けにはやわらかな食感の「しっとりやわらか大福」とエネルギーなどの栄養素が不足しがちな「低栄養」者向けに1個で100kcal が摂れるカップデザート「ソフリ プリン」など。

〈4~12月売上げは5%増、魚フライ47%増、通期の利益目標達成へ〉
ヤヨイサンフーズの17年度第3四半期(4~12月)の実績は、売上高5%増293億円。市場別には中食7%増、外食6%増、学給・産給など給食2%増。CVS・テイクアウトの中食が好調。カテゴリー別には海老カツ・白身フライなど魚フライ47%増、煮魚32%増、グラタン・ドリア27%増、ハムカツ15%増、クリームコロッケ13%増、介護食ソフリ13%増。一方メンチカツはCVS のアイテム変更で5%減、ポテトコロッケは原料事情で一部終売商品があり10%減、餃子・春巻等中華惣菜11%減。「利益面は農産畜産原料、エネルギー費上昇も高単価商品の増加、経費節減で営業利益は予算水準。下期に入り原材料価格の上昇幅が拡大し厳しいが、通期の利益予算は達成できる見通し」(黒本社長)。

〈冷食日報 2018年1月19日付より〉