〈女性狙いのメニュー ホシザキ関東とコラボした調理実演〉
久世は13日~14日、都内で総合展示会「FOOD SERVICE SOLUTION 2018 ~SPRING&SUMMER~」を開いている。外食店では目的型の来店客を増やすために差別化されたキラーメニューが必須となるなか、慢性的な人手不足を抱える店舗に対して、「選ばれるお店やメニューのポイント」=「心をつかむポイント」として、専門特化した食材や付加価値の高いメニューの提案、他店に差をつける工夫、店に役立つサービスや人手不足対策の提案――を行った。

展示会の規模について、仕入れ先総数は205社(前回201)、総小間数263(同256)そのうち自社ブースが78でメーカーが185、出展アイテム数は4,694品(同4,656)――となった。2日間で5,000人(前回実績4,700人)の来場を見込む。

今回の展示会テーマは「売れるメニューを効率的に」。消費者がレストランを選ぶ決め手は「メニュー」が圧倒的に多く、「〇〇を食べるならこの店」などという目的型の来店が増えているという。人手不足で新たな手間やコストを割かずにサービスを高めることに焦点を当てた。

メニュー提案としては初の試みとして、ホシザキ関東と協同した調理実演(1日4回)を行った。ホシザキ関東のスチコンや真空包装機を活用して、コース仕立てにしたメニューを提案した。特に“大人女子"に注目して女性客を意識した献立に仕上げた。

久世オリジナル商品として、初の牛タン加工品を提案した。「藻塩仕込みの牛たんスライス極厚10ミリ」とたん先とたん下を使った「藻塩仕込みの牛たんスジカット」の2品。ここ数年で20%売上げが伸びている、和惣菜には大根をメーン素材にしたチルド品「大根と筍のコリコリ食感」「大根と人参のだし煮」の2品を新提案した。唐揚げなど売れ筋商品の改良にも注力した。

デザートPB「ドルチェーゼ」はロールケーキを中心に新商品をそろえた。ポーションタイプの1品デザートとしてオレンジピールがアクセントになっている「フロマージュロールケーキ」など2品、ビュッフェ向けのフリーカットタイプは4品そろえた。
健康志向に対応したコーナーも設けた。減塩・糖質オフ・食物繊維――をキーワードに銀河フーズの減塩・糖質ゼロのハムやベーコン、タカキフードサービスパートナーズの食塩無添加や糖質大幅カットの冷凍ロールパンなどを紹介した。

資材関連では2020年東京五輪を見据え、ハラール対応として使い捨てながらも見栄えのする紙食器を提案。食材と資材だけでなく「KUZEサービス+(プラス)」として、ビールサーバー洗浄システムやグリストラップ(油脂分離阻集器)清掃など周辺サービスも提案した。

海外事業コーナーでは、中国での卸事業である久華世(成都)商貿有限公司と上海日生食品物流有限公司の機能紹介のほか、輸入食材として冷凍野菜や冷凍フルーツ、トルティーヤなど、コスト面に優位性のある直輸入商品を紹介した。

〈「次期中計、東京五輪を商機に」/久世社長〉
久世真也社長は同日の記者会見で事業方針について次のように話した。
久世真也社長

久世真也社長

「第3次中計の3年目のテーマは事業基盤の強化として、基本の徹底・収益の改善・業務の改善・人材の育成――に取り組んできた。引き続きこの4テーマをベースに足元を固め、長期的戦略を基に対応していく。次の3カ年計画の3年目に東京オリンピックがある。大きな商機ととらえてお客様と取り組みを進めたい」「対応型営業から提案型営業へ――として、次の4テーマを掲げている。4Kすなわち①効率・簡便②高付加価値③健康④高齢化――だ。このすべてに女性目線を大事にしていく。外食の非日常の世界を支えるのは女性だ。当社の多くの女性スタッフにも活躍してほしい」「一昨年にマーケティング本部を立ち上げ、商品本部と連携してきた。さらに提案型営業のために主体的・能動的に提案できる体制を作っていきたい」。

〈冷食日報 2018年3月14日付より〉