キユーピーのフードサービス(FS)本部長に2月27日付で就任した白井利政氏が23日、本社で記者会見した。就任して約1カ月でもあり、「ご挨拶に行かなければいけないお客様がまだたくさんある」というが、本部長就任の抱負を3点挙げた。1つは「食を通して笑顔を広めていきたい。自分もそうだが、本当に美味しいものを食べたときの笑顔は幸せを感じる」。2つ目は、「達成感や満足感の味わえる集団を築き上げたい」。

3つめは「外食・業務用はグループの中で中核的な分野になってきている。中食を含めたFSを盛り上げることで、キユーピーグループの企業価値を向上させたい」と述べる。またFS本部の方針については「今年度は8次中計の最終年度であり、中計の基本方針は『おいしさと市場づくりをサポートする』と『野菜・卵の摂取機会の創出』を掲げている。今年度はこの方針を堅持し、しっかりの結果を残したい。そして今年12月から始まる9次中計の新たな方針・施策を検討中であり、いずれ皆様にお伝えしたい。ただ、基本的には安全・安心を担保したうえで。お客様においしさをお届けすることがメーカーの使命だと思っている」と述べる。

白井氏が大学卒業後に入社した三英食品工業は1967年(昭和42年)設立であり、昨年50周年を迎えた。すなわちキユーピーグループが業務用ビジネスを展開して50年という節目の年であり、その年にFS本部長を受け継いだわけで「50年の歴史をしっかり振り返り、新たな年に向かっていきたい」と述べる。

この後の100年を見据えた場合、折り返しの年が18年だ。「少子高齢化や女性の社会進出、労働力不足、さらに働き方改革もある。卸問屋さんの世代交代も目立つので、私たちの営業法も含めて折り返し点とみている」と述べたうえで、「FSはフードとサービス。フードは商品であり、人手不足解決のお手伝いができる商品を提供する。殻付卵市場用の液卵や今春発売した具沢山ドレッシング、野菜のヴェルーテソースなどだ。新商品は好調な滑り出しだ。お店が素材から作ってきた手作り感を損なわずに、今まで通りのメニューを出せるような商品づくりをしっかりやる。人手不足はビジネスチャンスでもある。またサービスはメニュー、アプリケーション、催事などの提案、さらに食文化などソフトの部分を商品とともにお客様に提供することで、当社の価値を認めてもらえると期待している。今まで以上にスピード感を持って進めていくことで、成長していきたい」。

野菜摂取についてもFS事業部が力を入れている分野だ。「コンビニがサラダ売場を増やしているが背景には健康軸がある。当社は以前から野菜摂取の喚起は実施してきたが、野菜だけでは栄養摂取の課題があるので、野菜、フルーツ、蛋白源、雑穀を入れたパワーサラダを提案している。業務用でもサラダに対する関心が上がっているので、さらに強化していく」と述べる。

《プロフィル》(しらい・としまさ)1960年生れ。愛知県出身。83年キユーピーグループの業務用専門販社である三英食品販売に入社。90年に合社でキユーピー大宮営業所(埼玉)業務用営業課へ。その後も広島、大阪などで業務用の営業に専念。14年7月に札幌支店長として家庭用にも接する。16年2月広域営業本部長、17年2月執行役員、18年2月から現職。趣味はゴルフ、スキー、家庭菜園。スキーは30歳の時に1級を取得。「札幌支店長時代に再開した」。座右の銘は「自然体」。

〈冷食日報 2018年3月27日付より〉

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