旭食品東京支社は20日、東京・目黒のホテル雅叙園東京で取引先メーカー組織、「関東旭友会」の第3回目となる定時総会ならびに懇親会を開催し、会員メーカー45社および旭食品グループ企業などから約100人が参集した。

関東エリアの業績・方針について、竹内慎常務取締役東京支社支社長が説明した。18年度は売上高6.4%増858億円、経常利益7.8%減6.5億円を計画。今期は小売業の競争激化による総利益ダウン、酒税法改正以降の値上げによる酒類販売ダウン、物流費・人件費アップという環境を見通す。

それに対応する方針として▽最低コストでの配送で売上を確保しつつ急激な物量増は賃貸物件でしのぎ、対外提携を駆使して物流経費を抑える▽業務用卸・製造部門をさらに拡大し収益を確保する▽働き方改革による社員の生産性アップを継続する――の3つを挙げる。竹内常務は「関東地区は最大市場であり、トモシアホールディングスの1部としても、多少利益を削ってでもあえて売上拡大を図りたい」とした。施策概要については、次のように説明した。

【低温帯強化】17年10月に自社物件で土浦低温センターを開設。関東の低温帯センターは7拠点となり、関東全域で低温配送網が確立した。土浦低温センターは順調に稼働しており、取扱いを拡大。さらに、低温の要望が多いことから、1~2年のうちに神奈川県内で低温センターを賃貸物件で開設する方針。

【常温帯強化】17年11月に首都圏支店座間センターを開設。大規模小売業向けに特化したセンターであり、外資物流施設企業のグローバル・ロジスティック・プロパティーズが運営する大型物流施設「GLP 座間」内に入居。「家賃は割高だが、庫内・配送を効率化しローコストで運用できる」という。

【外食強化】旭フードサービス関東(東京都練馬区)のエリアを拡大。17年6月に旭細野西蔵の業務用卸を移管し、土浦支店を開設。約1年かけて中身を整理し、今期は売上高30億円突破、経常利益は約2倍の4,000万円ほどを計画する。

また、寿司ネタ卸の大倉(東京都調布市)は、前年度設置した広島出張所に続き、仙台出張所を開設し、全国10拠点+1店舗(金沢)体制に拡大。全国主要都市をカバーする拠点増による仕入・販売強化に加え、商品軸では寿司のみから魚全般・関連商材へ拡大し、寿司ネタ卸から水産全国卸へと事業領域を拡大。売上高は11年度の55億円から、17年度は91億円と伸長しているところ、今期は100億円達成を視野に入れる。

【惣菜部門強化】メーカーベンダー事業を拡大。グループの貿易調達会社、フーデムがトルコ産サーモンを開発し、販売を開始。ベトナムのグループ会社、サクラフードで寿司ネタ等に加工し、SM惣菜や外食に販売する。価格が高騰する水産品で原料調達から販売まで担い、ローコストでの供給体制を構築する。なお、サクラフードの17年度売上高は11億円を突破。老朽化・キャパオーバーのため、新たに土地を取得し、新工場を19年度中に可動させる予定だという。

【対外連携強化】物流最適化のため、同業他社との物流提携を推進。17年度は物流委託事業で30億円ほどの通過金額があった。

業務用卸、酒類・菓子卸、製造業など拡大を目指す分野では引き続きM&Aを検討する。

〈17年度は売上高6.2%増807億円もセンター投資で減益〉
関東エリアにおける17年度業績は、売上高前年比6.2%増807.1億円、経常利益は3.5%減7.1億円と増収減益だった。収益面では、17年10月稼働の土浦低温センターのほか、当初予定になかった常温の座間センターを設置した設備投資と、得意先小売の競争激化の影響で減益となったという。

部門別売上高は加工食品6.5%増、業務冷食7.4%増、市販冷食12.8%増、酒類4.7%増、チルド11.0%増、ペット14.2%増、菓子55.6%増、その他0.4%増。伸び率の高い市販冷食は新規帳合の獲得、チルド、ペット、菓子は中堅得意先への地道な営業を積み上げた結果だという。

業態別売上高はSM・GMS8.8%増、CVS0.9%増、外食15.2%増、HC・DGS16.5%増、DS11.2%増、酒販店13.9%増、卸25.5%増、業務用(外食以外)0.5%増、その他13.4%増と、いずれも伸長。外食は大倉の寿司ネタや旭フードサービス関東の中華食材が伸長した。

〈冷食日報 2018年7月25日付より〉