強い台風21号が4日午後、近畿や北陸地方を縦断した。記録的な暴風や高潮が生じたことで関西地方を中心に企業活動に影響を及ぼしている。冷食工場・冷蔵倉庫では強風によって倉庫や工場の建屋の外壁破損が生じたという報告が複数あるものの、営業に支障はない事業所が多いようだ。一方、5日午前の段階で沿岸地域など電力が復旧していない地域もあり、港湾地区を中心に操業を見合わせた事業所も出ている。

ニチレイグループは大阪港湾地区の冷蔵倉庫3カ所が操業を見合わせた。大阪埠頭、大阪新南港物流(ともに大阪市住之江区南港南)、咲洲物流センター(大阪市住之江区南港中)の3拠点で、大阪埠頭センターは復電しているものの設備の点検を実施している状況、他2拠点は停電のため操業を見合わせた。高潮の影響は5日13時の時点では不明だ。
ニチレイフーズ関西第二工場(大阪市此花区梅町)は停電のため稼働を見合わせた。復電し次第、操業を開始する態勢だとしており、製造設備に目立った被害はないようだ。

ケイエス冷凍食品の泉佐野工場(大阪府泉佐野市住吉町)は付帯施設などが強風の影響を受けたものの、操業自体に影響ないという。エム・シーシー食品(神戸市東灘区)は本社の一部が浸水被害を受けたものの、大きな影響はなかったとしている。浸水した部分は5日の午前中に清掃を行い、6日からは通常通り業務を再開する。

神戸市東灘区の人工島・六甲アイランドでは、島の東側に位置する企業は浸水などの被害を受けたものの、業務用卸のトーホーは島の西側に本社を構えているため難を逃れた。しかし、暴風や停電の影響などで商品の配送を中止する地域もあった。また、同社グループでSM(食品スーパー)を運営するトーホーストアは4日の正午、全店の営業を中止。5日からは営業を再開している。キャッシュ&キャリー事業のA‐プライスについても、近畿・東海地区の店舗は4日の昼以降、一部店舗を除いて営業を中止した。5日正午現在、兵庫県内で1店、東海地区で1店の2店が停電の影響などで営業の再開を見合わせている。加藤産業は人的被害はなく、建物等への被害も軽微だった。大阪と兵庫・西宮のセンターの一部が停電で出荷できない状態。6日からの出荷を目指し、発電機を持ち込むなど対応を急いでいる。センターの屋根の一部やシャッターの破損で、商品の一部に被害が出た。

〈冷食日報 2018年9月6日付より〉