農畜産業振興機構はこのほど、グアテマラにおけるブロッコリーの生産・流通および輸出動向についてまとめた調査報告を公表した。同国においてブロッコリーは輸出向け作物であり、生産量は2012年以降、年間7万t強で安定的に推移している。今後、経済連携協定を結んでいる米国向けを中心に、東欧諸国への輸出拡大が期待されているという。日本のグアテマラ産輸入量は、13年7月に米国の関税優遇措置が失効したエクアドル産が日本に流れるようになったこともあり、15年以降、緩やかな減少傾向にあるとも指摘した。

グアテマラのブロッコリー輸出量の推移を見ると、過去10年では09年~11年にかけて生産減少や主要輸出相手国である米国の経済危機を受けて、08年の7万tから3万t台に大きく落ち込んだ。その後は回復し、16年には8万tを記録している。

最大の輸出先は自由貿易協定を結んでいる米国で、全体の7割を占める。ほとんどが冷凍だ。そのほかエルサルバドル、メキシコなど近隣国が上位を占める。

日本にとってグアテマラは第4位の輸入相手国だが、グアテマラにとって日本は第5位の輸出相手国だ。16年の日本向け輸出量は過去最高の1,306t。10年前の07年比で2倍以上に増加したことになるという。

米国向けは06年7月発効の米国・中米(コスタリカ、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア)・ドミニカ共和国間の自由貿易協定(DR-CAFTA)が輸出拡大の追い風となっている。米国向けブロッコリーは無関税だという。他方、エクアドル産には14.9%の関税がかけられており、競争力に差が生じている。

13年12月に中米EU連携協定が発効。ブロッコリーではポーランド、ウクライナ、ハンガリー、ポルトガルなどで拡大が期待される。

〈冷食日報 2018年9月6日付より〉