〈窪田洋一郎氏が取締役社長室長で経営に参画、今期105億円・利益1億円計画〉
業務用食品卸の大京食品(窪田洋司社長)は14日、取引先メーカーと組織する「第39回大翔会」を東京の帝国ホテルで開催した。窪田社長は悲願の売上高100億円突破に対し社員とメーカーに感謝すると共に、物流改革を更に断行し人材育成に努め、今期は売上高105億円・利益1億円の目標を目指すとし、また長男の窪田洋一郎氏の取締役社長室長就任を報告した。

窪田社長は「物流・人件費・ガソリン諸々の経費が上がって利益が出ない。当社の売上シェアを占める日配弁当業界でも値上げができたのは数件ほどだ。メーカーが新商品を開発してもなかなか売れない中、当社も自社で商品開発して売上げを伸ばした。業界には資源不足という共通課題もあり、お客様が値上げしない限り解決はできない。消費税が上がるときに便乗する等の話も聞くが、それでも日常的に値上げトークの営業はする必要がある。直面している物流費高騰を解決するには無駄な作業をなくし、納品時や積み込み時間の短縮等あらゆることで経費を下げ、効率化を進めるしかない。前期は長い間の目標だった連結売上高100億円を突破した。増収減益になったが、今年は心を込めた商品を中心に販売に努め利益アップを重点課題に納得いく成果を目指す。先月の株主総会・取締役会で私の長男、窪田洋一郎が取締役社長室長に就任した。今年も一生懸命頑張るので皆様のご支援をお願いしたい」とあいさつした。

河倉基弘常務は「前期は新規開拓と物流大改革を推進した。ここ数年、売上100億円・経常利益1億円を目指した。特に売上100億円については、2年前には尻尾が見え、昨年は頭が見えたがことごとく100億の壁に跳ね返された。前期実績は3億8,700万円増の100億6,700万円となり、経常利益は800万円減の4,800万円と増収減益となった。収益バランスが見込み以上に悪く利益未達となった。コンピュータに設備投資し、介護・病院における事務作業の煩雑さを改善、社内の事務処理も大幅に無駄を省き、音声ピッキングによる安全安心の高評価を得た。特に物流システムの効率化に今後も対応する。毎年、新卒者を入れ、管理者にも教育実践するなど皆の納得の下でステップアップしてきた。今後も人材教育に力を入れる。今期は売上高105億円、経常利益1億円を目指す。無駄を省き、効率化し100億円の基盤をしっかり築いて頑張る。会員皆様には収益面で成果の上がる商品提案をぜひお願いしたい」と報告した。

今期について安川浩常務は「既存客の底上げと新規客の拡大目指し、営業マン専任の事務員を増やし、商品部と一体で商品開発を展開した。特に病院・老健施設には営業マンの専任を置き、アイテム数が多く、1回の配送量も少ない要望等に対応する環境作りした。今後はオンラインの受注も増えるので、仕事を平均化できる事務体系も検討する。音声ピッキングは定着したが、1件ずつの顧客の品が複雑化し、多品種で必要な物だけ注文する施設などに小口パックを有効活用する対応も進展。物流では、運送会社のフレッシュロジステックスと、一部業務委託で東京カセイと一体になって改善した。ドライバー不足は深刻で、採算が合わない110数件とは取引を中止した。きめ細かな対応力の大京食品らしさ、新規開拓、セールスサービス化など営業をフォローできる改善を柱に努めるので、利益のとれる商品開発をお願いしたい」と抱負を述べた。

大翔会の会計報告後、新役員として紹介された窪田新社長室長は「異なる業界に長くいて慣れないが当社にとって課題もある。社長室長として1日も早く社長の片腕となって会社を引っ張るよう努力する」とあいさつした。

懇親会で、大翔会会長の大沼一彦日東ベスト社長は「今期、売上100億円の大きい壁を乗り越えた。物流や原料高に苦しむ中、増収というシェア拡大の意味は大きい。今期は更なる増収増益を目指し物流改革を行う。我々も売れる商品開発に真摯に取り組みたい」と祝辞を述べた。ヤヨイサンフーズの黒本聡社長が乾杯の音頭をとり、中締めで極洋の松行健一常務取締役東京支社長は「今期はご長男が経営に参画される。利益のとれる新商品を提案し105億円達成に頑張ろう」と締めた。

〈冷食日報 2018年9月19日付より〉