〈18年秋の家庭用冷食新商品〉18社から145品、中堅メーカーが積極投入

冷食日報が集計した今秋の家庭用冷凍食品新商品(リニューアル品を除く)は18社から145品発売された。前年秋(19社125品)を大幅に上回る結果となった。なおここでは新商品を定期発売しているメーカーに絞って集計している。主要10社の商品数は前年秋並みだったが、その他のメーカーが発売した商品数が大幅に増えたためだ。中堅メーカーが品数上位に入るという、これまでにない現象が見られた。今年春と合わせた18年年間(夏季新商品など期中発売商品を除く)の商品数も合計276品となり、3年ぶりに前年(271品)を上回っている。

今秋の新商品について、メーカー別・カテゴリー別の傾向を見ていく。

〈メーカー別、日本製粉が最多の18品〉
メーカー別で新商品の発売が最も多かったのは日本製粉で18品だった。パスタを中心にワンプレート、食卓のおかずシリーズを継続展開したほか、新たに鍋の〆という切り口でうどんメニューを手掛けた。同社は年間36品と2位(28品)以下を大きく引き離している。パスタでは主力の「オーマイプレミアム」と中価格帯「オーマイ パスタ!パスタ!」の改廃のほか、高価格帯「オーマイ具の衝撃」第2弾メニューを投入した。

個食米飯を展開していた「いまどきごはん」シリーズは「ひとり鍋 牛すき鍋」「同 豚チゲ鍋」で米からうどんメニューに幅を広げた。主食とおかずのワンプレート商品ではパスタ系とともに、春に新展開した和食「よくばり御膳」に1品追加した。

2番目に多かったのはマルハニチロで15品。そのうち弁当商品が7品で当季同率最多。リニューアル品は今秋は7品にとどまった。一方で今秋から「マルハニチロ」ブランドへの統合を進める。食卓向け「おいしいおかず」シリーズに「厚切りガブッと!白身魚フライ」「同あじ竜田」の2品を追加。これまでの肉から魚に幅を広げた。1個入りの個食グラタンは新しいチャレンジとなる。「濃厚ソースを楽しむDELIグラタン」3品をそろえた。トースター調理の「うす焼きピッツァ」にも新商品を継続投入した。

次いで、かねます食品が14品、トロナジャパンが13品と続いた。かねます食品はすべてがお好み焼き・たこ焼きの和風スナック。規格を変えてきめ細かく需要にこたえている。トロナジャパンはピザの新シリーズ「今日のご褒美」「極旨」を中心に、おかずシリーズ「おかず三昧」も4品と品数をそろえた。

〈冷食日報 2018年9月26日付より〉