味の素冷凍食品は1月9日、同本社(東京都中央区)で2019年春季新製品発表会を開いた。家庭用では主力製品への一層のフォーカスを掲げて餃子市場拡大を目指す。米飯市場に対しては「五目炒飯」を復活させる。品ぞろえの拡充で多様化する食シーンに対応する狙いだ。おつまみ製品として新たにレンジ調理の餃子などを発売する。

餃子では第1に昨秋改良した「ギョーザ」の訴求を図る。誰でもパリパリの羽根餃子が作れる焼き上がったときの喜びや、うす皮にしたことで具材感が増したおいしさについてアピールを積極化する。

昨秋の新製品「しょうがギョーザ」は同社調べで18年10月の売上が8位に入るなど販売好調。ただ「新規ユーザーを開拓できていない」(吉峯英虎社長)ことから、定番のギョーザを引き上げたうえでの、しょうがギョーザの積み上げを描く。

おつまみとして「チャーシュー餃子」(5個入95g)を新発売する。焼き済みで袋のままレンジで温めるだけ。ゴロッとした角切り焼き豚が入り、青ネギ、ショウガを合わせてお酒に合う味わいに仕上げた。

おつまみはこのほか、「炭火焼鶏 ねぎ塩だれ」(104g)と「ひと口焼売」(8個入120g)の合計3品を新発売する。前者は炭火焼き鶏もも肉に特製ねぎ塩だれを絡めた。ごま油と黒胡椒がきいている。後者は国産黒豚と天然エビを使用した小振りな焼売。黒胡椒がきいている。パッケージは統一感をもたせた。今回おつまみは価格帯も抑え、ミニスーパーなどの売り場を狙う考えだ。
おつまみ新商品「チャーシュー餃子」「炭火焼鶏 ねぎ塩だれ」

おつまみ新商品「チャーシュー餃子」「炭火焼鶏 ねぎ塩だれ」

米飯では「ザ★チャーハン」と「大海老炒飯」を軸に据えつつ幅広いターゲットニーズに応えるため、品ぞろえを拡充する。
 
「五目炒飯」(400g)は1年半ぶりの復活。再販を望む消費者の声も多かった。鶏だしをきかせて塩味を控え目に仕上げた、やさしい味わいが特徴。「具だくさんエビピラフ」はリニューアルする。バターで炒めた米を炊くことで一層香り豊かに仕上げた。
 
から揚げでは「やわらか若鶏から揚げ じゅわん鶏もも」のパッケージを変更、「やわらか若鶏から揚げ」をメーンに戻す。鶏むね肉製品「やわらか若鶏から揚げ ふっくら鶏むね」はうす衣にして、揚げ色を濃く改良した。「おにぎり丸」では新製品として「豚の生姜焼き」を発売する。
 
同シリーズは購入率は2.6%と低いながら、発売2年で約2,000万個販売したとして、今後の市場拡大を見込む。飢餓問題への社会活動である「おにぎりアクション」に関連して、ウェブ上で同製品の情報が広がっていることから、今後親和性のあるデジタル施策を積極展開していく方針だ。ロングセラー「野菜たっぷり 中華丼の具」(200g×2)は野菜を増量し、新たに豚肉を具材に加えた。「中華フェア」としてザ★シリーズと連動した販促を展開する。
 
カップ入り惣菜として「小あじ南蛮漬け」(4個入88g)をエリア限定(首都圏・大阪・名古屋を除く地域)発売する。揚げた小アジに黄パプリカ、タマネギ、ニンジンを合わせ甘酢を絡めた。隠し味にカレー風味をきかせた。
 
吉峯社長は「18年秋の新製品『しょうがギョーザ』は売上げベスト10に入るなど好調だが、ギョーザとともに育てていくという大きいテーマがまだ半年たったところ。これが1番のテーマだ。第2にこの1年の施策で流通やユーザーの意識とギャップがあったところを修正し、ウィン・ウィン・ウィンの関係にしたい。第3におつまみとして(18年春に)発売した『夜九時のひとり呑み』はコンセプトは評価されたが、実売につながる製品として新しい提案をする」と述べた。
 
客との意識のギャップについては、具体的製品として「夜九時のひとり呑み」と「やわらか若鶏から揚げ」を挙げる。「おつまみ分野はコンセプトはうけたが、商品が生活者から遠かった部分がある。若鶏から揚げは20年で1,000億円を販売した商品だが、商品名の変更でロイヤルユーザーを混乱させてしまったところがある」と話した。
 
〈冷食日報 2019年1月10日付より〉