日本ハム冷凍食品、冷凍ピザの食シーンを拡げる「ご褒美PIZZA」/19年春夏家庭用新商品

日本ハム冷凍食品「4種チーズとベーコンのバゲットピッツァ」
〈冷凍食品の新商品8品・リニューアル品8品発売〉
日本ハム冷凍食品は、19 年春夏家庭用冷凍食品の新商品8品を3月1日(一部2月1日)、リニューアル品8品を順次切替で発売する。

今回は、おつまみ用途などを意識したピザの新商品「ご褒美PIZZA」2品を発売し、食シーンの拡大を目指す。18 日、千葉・幕張メッセで開催されたニッポンハムグループ展示会の会場で記者発表会が行われ、鶴田道太社長らが新商品について説明した。

新商品8品の内訳は、ピザ2品、食卓惣菜(からあげ)1品、弁当品5品。今回の商品開発テーマは「新しい時代に求められる食卓を目指して」とした。「共働き世帯、単身世帯が増える中、食卓では時短調理や個食対応が求められている。そうした新しい時代に求められる食卓で、ご家庭の多彩な食シーンの演出をサポートすることを目指し開発に取り組んだ」(小林県営業企画部次長)。

「ご褒美PIZZA」は、従来、朝食や軽食用途が多かった冷凍ピザの食シーンを、おつまみや、パスタなどの食卓でのもう1品用途などに拡大することを目指したオーブントースター調理専用の冷凍ピザ。「バゲットピッツァ」は個包装、「ハーフピッツァ」は3等分カットがされており、「食べたい時に・食べたい分だけ」調理して食べられるのも特長。鶴田道太社長は「冷凍ピザマーケットはダウントレンドだが、ラグビーワールドカップなどのイベントも控え、家飲みシーンの拡大があり、おつまみ用途でも提案したい。展示会の試食で味への評価が高く手応えを感じており、売場でどう展開するかが鍵となる」とした。おつまみ売場展開に向けては、店頭販促キットも作成し、他の商品も合わせて店頭展開を目指す。

おつまみ売場では店頭販促キットも作成、他の商品も合わせて展開を目指す

おつまみ売場では店頭販促キットも作成、他の商品も合わせて展開を目指す

今回発売するのはタイプの異なる2品で、「4種チーズとベーコンのバゲットピッツァ」(4個80g)は、ガーリックソースを塗った自社製造のバゲットに4種のチーズ(ゴーダ、エダム、モッツァレラ、パルメザン)とベーコンをトッピングした。個包装。製造工場は日本ハム食品関西プラント。

「5種チーズとベーコンのハーフピッツァ」(105g)は、外がサクッと、中がふんわりした食感の厚めの生地に、5種のチーズ(エダム、モッツァレラ、レッドチェダー・クリーム・パルメザン)とベーコンをトッピングした。ハーフサイズ(半円)を3等分にカット済み。製造工場は日本ハム諫早プラント。

〈「若鶏ももからあげ」リニューアル、777gの大容量も〉
食卓向けからあげの主力「若鶏ももからあげ280g」はリニューアルを実施。従来、“フライドチキン的”な味わいだったが、しょう油・にんにくベースのベーシックな和風仕立てに刷新し、衣も薄くした。そして今回新たに、大容量のボリュームパック「若鶏ももからあげ777g」を発売。「(共働きなどで)買い物頻度が減少する中、精肉では“メガ盛り”といった商品の動きがよく大容量ニーズが高まっていると見ている。売場んも購入金額アップにも貢献できる」(鶴田社長)。製造工場はタイ日本フーズ。

また、弁当品のからあげでも紅しょうがを加え彩りも意識した「紅しょうがからあげ」(6個96g)と、ベーシックなしょう油味の「国産鶏からあげ」(5個80g)を発売し、ラインアップを充実させる。ともに製造工場は日本ハム惣菜宮崎工場。

〈好調「小分けカップ」シリーズから「中華肉団子」〉
好調な「小分けカップ」シリーズからは、中華で4品目となる「中華肉団子」(4カップ108g)を発売。1カップに、白ごま入り甘酢ソースをからめた肉団子2個と、彩りを添えるパインアップルを入れた。カップのままお弁当に入れられる利便性が受け、同シリーズの「エビチリ」は18 年度上期に前年比37%増と伸長しているという。

〈冷食日報 2019年1月21日付〉