「大阪王将 羽根つき焼き小籠包」、“パリッ・もちもち・じゅわ~”のトリプル食感で新市場開拓/イートアンド

イートアンド「大阪王将 羽根つき焼き小籠包」
イートアンドは、「大阪王将」ブランドの市販冷食19年春の新商品5品、リニューアル品7品を2月末から、全国で発売する。今年は「大阪王将」店舗が50周年に当たることから、キャンペーン等さまざまな施策を実施。それにもちなんで開発キーワードは▽原点回帰▽50→100▽食シーンの創造――とし、「羽根つき焼き小籠包」など新たな切り口の商品で市場拡大を目指す。1月29日、東京・品川区の東京ヘッドオフィスで新商品発表会を開催し、星野創取締役常務執行役員食品営業本部長らが新商品について説明した。

今春の開発コンセプトは「食卓に感動を!だんらん応援宣言☆」とし、「大阪王将」が50周年を迎えるに当たり、開発キーワードは▽原点回帰▽50→100▽食シーンの創造――とする。

「原点回帰」では、今一度実店舗からスタートしているブランドであるという原点に返り、外食ブランドを活かした既存市場の活性化を目指す。今回発売の「直火で炒めた炒飯」では、パッケージ写真に店舗の看板を入れ、外食発のブランドであることを強調している。

「大阪王将 直火で炒めた炒飯」

「大阪王将 直火で炒めた炒飯」

「50→100」は、50周年から100周年に向かっていく中、親から子、孫の代まで会話が生まれる「絆」消費にも繋がると、同社が提案する「餃子パーティー(ギョパ)」に向け36個入りの「羽根つき餃子パーティーパック」を提案。内部的には生産性を50から100へ上げようということも意図するという。
 
「食シーンの創造」は、「羽根つき焼き小籠包」など今までにないさまざまなコンセプトの新商品で今までになかった食卓シーンを提案し、新規需要と新たな市場の開拓を目指すとした。
 
注目の新商品は「大阪王将 羽根つき焼き小籠包」(4個172g)で、外食や餃子イベントなどで人気が高まってきている「焼き小籠包」を、水なし・油なしのフライパン調理で“羽根つき”を実現できる冷凍食品として製品化した。羽根のパリッと、皮のカリッともちもち、中味のじゅわ~と溢れるスープという“トリプル食感”を実現し、新たな食シーンを提案。今春リニューアルするレンジ調理の「小籠包」が6個150g であるのに対し、あえて4個172gという大粒の規格にし、よりたっぷりのスープを楽しめるようにした。
 
〈「大阪王将」50周年で大感謝祭・大感動祭としてさまざまな施策実施〉
また、今年9月に外食店舗の「大阪王将」が50周年を迎えることから、さまざまな施策を実施。星野常務が50周年施策の内容等について、要旨次のように説明した。
 
星野常務=2019年9月で大阪王将が創業50周年を迎え、我々が目標としていたところへひとまずたどり着けた。今までの50年への“感謝”と、これからの50年に食を通じてお届けする“感動”を軸に施策を考えている。主力の「羽根つき餃子」は新規ユーザー獲得に向け昨秋“フタなし”にバージョンアップし、我々は革命的な発明と言っているがまだまだ浸透していない部分もあり、今年4月に創業50周年キャンペーンとして昔ながらの“当たりつき”のようなキャンペーンを実施する予定だ。また、例年に引き続きタレントの鈴木奈々さんに“餃子大使”として、全国でイベントパブリシティーを行ってもらい50周年を盛り上げる。鈴木奈々さんご自身も人気が高まっており、相乗効果を狙っていきたい。
 
続いて70年の歴史を持つ将棋連盟とタイアップし、伝統の棋戦「王将戦」を「大阪王将杯王将戦」と冠を付けさせていただき、将棋ブームを盛り上げたい。
 
1年間、4月からの上期をこれまでの50年に感謝する「大感謝祭」、9月からの下期を次の100周年へ向けての「大感動祭」という仕立ててイベント等を実施。また、現在建設を進める関東第二工場(仮称)の竣工も同時期の9~10月を予定しており、最新鋭の設備、人手不足解消の工夫を凝らしたものとなる見込みだ。
 
〈冷食日報 2019年2月1日付〉