〈注力分野のプチケーキ・揚げスナック・ドーナツに新アイテム/19年春夏の業務用冷食新製品〉
昭和冷凍食品は3月5日、2019年春夏の業務用冷凍食品新製品を発表した。フライスナックやプチケーキに新アイテムを追加したほか、油ちょう済みのカレーパンを新提案する。新商品「カレーパン揚げちゃいました」は自然解凍でも食べられるが、揚げ調理(リフライ)しても吸油を抑え、硬くならずにふんわりもっちりした食感に仕上がるのが特徴。油ちょう済みの冷凍品は珍しいという。手軽に揚げたてを提供できる利点を訴求して新たな食シーンの創出を図る。当季は新製品7品、リニューアル品1品をそろえた。4月に発売する。

フライスナックに「揚げパリ チーズタッカルビ」(500g[1個約6.4g]×8×2)は国産鶏肉とチーズを使用し、コチュジャンの風味をきかせたフライ用ワンタン。揚げ調理した後のパリパリ感をと長時間保つのが特徴。

フライスナックは現在「サクサクチーズパイ」「ひとくち餃子 金蘭」、昨年発売した「揚げパリ じゃがチーズ」を展開している。バラエティ化することで販路拡大につなげる狙いだ。居酒屋など外食産業やスーパーの惣菜への導入を広げる考え。

プチシリーズにはリニューアル含め3品をそろえた。自然解凍で提供できる手軽さで支持を広げている。

「レモンプチケーキ」(50個[1個約14g]×4×2)はさわやかなレモン風味の生地でレモンクリームを包んだ、夏向けの商品。既存品とともに四季に合わせたメニュー展開を狙う。「抹茶プチケーキ2」(同)はふんわりとした抹茶生地に抹茶餡を入れた商品。オリゴ糖を使用してやわらかく仕上げ、抹茶の発色も鮮やか。甘さも抑えている。同商品の主要仕向け先となっている老健施設向けに、UDF区分「容易にかめる」に既存品をリニューアルした。新商品「プチドッグ」(50個[1個13g]×4×2)は初の惣菜系商品。魚肉ソーセージをほんのり甘い生地で包んだ。UDF区分「容易にかめる」に登録申請中。

プチシリーズは自然解凍またはレンジ調理だが、プチドッグは揚げ調理でアメリカンドッグ風にしてもおいしい。

個包装ドーナツでは販売好調なプレーンタイプをバラエティ化した。「ミニソフトドーナツ(キャラメル)」「同(チョコ)」(各20個[1個約24g]×8)の2品。前者はキャラメル風味シュガーをまぶした。後者はココアを練り込んだ生地にシュガーをまぶした。いずれも口どけの良さが特徴。生産工場はグループの菜花堂(岩手)。

ミニたい焼には小倉あんに加えて新たに「ミニたい焼バリューパック(カスタード)」(20個[1個約30g]×6×2)を発売する。国産小麦を使用し、皮がしっとりした食感のミニサイズのカスタードクリーム入りたい焼き。自然解凍またはレンジ調理。国内協力工場で生産。「カレーパン揚げちゃいました」(6個[1個約70g]×8×2=写真)は自然解凍やレンジ調理でも、揚げて再加熱してもふんわりとした食感に仕上がる、カレーパン。リフライによる吸油も抑えている。生地の配合は特許申請中。レジャー施設やイベントなど外食、惣菜売場でも手軽に揚げたてのカレーパンを展開できる。

同日の記者会見で荒井孝始常務は19年の営業施策として、〈1〉OnlyOne&すきま戦略〈2〉時短・省力化でも満足感Up〈3〉新たな食シーンの創出〈4〉昭和産業グループの海外戦略――の4項目を掲げた。

独自の強みを持つ、揚げワンタンなどのフライスナック、粉ものスイーツ、ベーカリー――と大手冷食メーカーが主力としないカテゴリーを深耕する。提案の仕方も季節感やタイミングを計って、客の記憶に残る、満足度の高いものにしていくとした。

今春の油ちょう済みカレーパンは新たな食シーンの創出に期待する商品だ。ほかにも発酵不要の冷凍パン生地は、ホイロ設備のない老健施設で「パンを焼く香りに包まれて起きてほしい」など、業態の幅を広げる考えを示した。離島の移動販売車にも提案の余地があるとしている。

海外戦略は昭和産業グループが出資するインターミックス社(ベトナム)とともに連携していく方針。ベトナム産のたこ焼は技術的な課題にめどがつき、春以降に取り扱いが本格化する見通しだ。

〈冷食日報 2019年3月7日付〉