本紙「冷食日報」が集計した今春の家庭用冷凍食品新商品(リニューアル品を除く)は20社から136品発売された。前年春(17社131品)よりも集計社数を増やしているため、実質は横ばいといえる。なおリニューアル品の発売数は主要10社合計93品と前年(103品)よりも減少している。新商品の中身を見ると、新ジャンルへの挑戦も見られ、また大手を中心に得意カテゴリーで食シーンや喫食層の拡大を狙った新商品もある。市場拡大への姿勢が示された形だ。今春の新商品について、メーカー別・カテゴリー別の傾向を検証する。

〈メーカー別はマルハニチロが最多15品〉
メーカー別で新商品の発売が最も多かったのは、マルハニチロで15品だった。そのうち弁当商品が10品を占める。特に良質な水産素材を味わう、がコンセプトの「オーシャンブルー」ブランドが4品。ブロッコリーを使用したおかずアソートも品ぞろえした。昨秋から展開する1食入りグラタン「濃厚ソースを楽しむDELIグラタン」にも新商品を継続投入した。麺にはトレンドの辛い汁なし麺「汁なし担々刀削麺」。地域限定で発売した「ペヤングそばめし」がすでに売り場をにぎわしている。

13品の極洋は弁当品が中心だが、食卓利用も想定する「えびカツ」、米飯も2品とカテゴリーの拡大を図った。

次いでテーブルマークと日本水産が12品で並んだ。

テーブルマークは麺でトレー具付き品を2品、調理品は弁当品4品と食卓のおかず3品など。具付き麺はうどんで「肉ぶっかけ」の大盛りと有名店コラボ「麺屋武蔵監修 辛まぜそば大盛り」。食卓のおかずは2分割トレーで麻婆ナス、白身魚と野菜の黒酢あん、ハンバーグをそろえた。新商品ではないが、素材麺3食入りは売り場に合わせて縦横いずれの陳列もできるマルチデザインにした。

日本水産は食卓向け「今日のおかず」を5品そろえた。回鍋肉、青椒肉絲、麻婆茄子の中華3品は野菜と具入りソースの2重トレーという、これまでになかった形態の商品。おにぎりには健康食材を使用した新機軸の商品を提案した。麺は「海老担々まぜそば」。弁当品はブロッコリーのおかずアソート。

日清フーズは11品。パスタが7品を占めるが、新たに食卓のおかずにも参入した。冷凍洋風惣菜「スマートテーブル」シリーズを立ち上げ、2分割トレー入りの野菜の副菜を2品、濃厚ソース入りのラビオリを2品そろえた。次いで10品でニチレイフーズと日本製粉が並んだ。

ニチレイフーズはチキン分野におつまみ利用も狙った「手羽から」を、米飯では女性を狙った「厚切りベーコンと彩り野菜のピラフ」を発売。主力カテゴリーで利用シーンや喫食者の拡大を図る。今川焼のバラエティ商品はクリームチーズ。東日本限定で今川焼型のお好み焼き「大阪焼」も提案する。同社はリニューアルが18品で当季最多だった。

日本製粉はパスタが4品、弁当品もパスタで3品だが、ワンディッシュシリーズとして新たに「よくばりプレートモーニング」を展開する。洋食のセットメニューで新たな食シーンの開拓を狙う。

〈冷食日報 2019年3月22日付〉