〈食卓向けおかずに新形態中華、新規参入〉
2019年春の家庭用新商品をカテゴリー別に見ると、弁当や食卓向けなど「調理品」が75品で最多。新商品全体に占める構成比は55%となり、前春よりも4ポイント拡大した一方で、2番目に多い「麺類」は18%で前春より10ポイント縮小した。「スナック・デザート類」はほぼ横ばいの14%を占め、「米飯」が10%とやや回復した。

意外な新しさTMの弁当「ハムエッグ風」「調理品」のうち、苦戦カテゴリーとされる弁当商品は42品で調理品の56%を占めた。大幅に回復を見せた前春(54%)からさらに拡大したのはマルハニチロと極洋がともに10品と多数発売したためだ。水産系メニューが少ないといわれる弁当カテゴリーに対して、両社とも水産系のメニューを充実させた。

日本ハム冷凍食品は畜肉調理品を中心に合計5品をそろえた。ケイエス冷凍食品は昨春リニューアルして食卓向けにシフトした「国産肉肉だんご」に対して、弁当向けに振り戻したミートボールを発売。テーブルマークの「ハムエッグ風」も派手さはないが冷食では新味のある商品となっている。

〈おつまみにも継続提案〉
食卓向けおかずでは、日本水産が5品で最多。2段トレーの中華惣菜は新しい挑戦として注目される。日清フーズも洋風惣菜の分野から市場参入した。売り場で品ぞろえの幅が広がることで市場が活性化する期待も高まる。

前春に複数メーカーが挑戦したおつまみ商品(前年は12品)は当季、味の素冷凍食品が新たな方向性で3品投入。よりなじみ深いメニューで市場反応を見る。ニチレイフーズ「手羽から」、ケイエス冷凍食品「きんぴら入り鶏つくね串」もおつまみ利用を狙った商品だ。

〈汁なし辛味麺が激増〉
「麺類」は25品で構成比を大幅に落とした。パスタメニューの改廃が少なかったのが主因。それでも麺類の中ではパスタが最多で14品(麺類の56%、前春58%)を占めた。次いで中華が7品(同28%、前春31%)、うどん・日本そばは4品(同16%、前春11%)となった。

パスタでは日清フーズが7品で最多。青の洞窟から中間価格帯、大盛りまでバランスよく品ぞろえした。日本製粉は4品と抑えた展開。日清フーズはレモンクリーム、日本製粉はチーズクリームと、それぞれトレンドの新味を提案している。

中華麺ではトレンドの汁なしで、夏向けの辛い味付けのメニューがそろった。7品中6品が辛まぜそば、担々まぜそばなどの辛味麺となった。うどん・日本そばでも日清食品冷凍が「汁なし担々うどん」を発売。テーブルマークは肉うどんのぶっかけで勝負する。

スナック類は19品で新商品の14%(前春15%)を占めた。前春同様にかねます食品のお好み焼き・たこ焼き類が5品と多数を占めた。ピザには日本ハム冷凍食品が新形態で再挑戦。明治はリゾットを刷新した。

〈“女性の開拓”ד男性一極”〉
米飯類は13品で新商品の10%(前春6%)。日本水産の「梅ひじきおにぎり」などおにぎり2品、ニチレイフーズの野菜たっぷりのピラフなど健康や女性を意識した商品が発売される一方、明治「男の極旨 黒カレー飯」、マルハニチロ「ペヤングそばめし」など、男性にさらに焦点を絞った商品も出る。極洋の新規参入もあった。

〈冷食日報 2019年3月25日付〉