冷凍めん生産食数が4年連続で増加、パスタ好調、うどんも堅調/日本冷凍めん協会調査

構成比はうどんが約6割(画像はイメージ)
〈2018年は1.1%増の18億1,342万食、市販用が3.7%増とけん引〉
日本冷凍めん協会日本冷凍めん協会がこのほど公表した「冷凍めん年間生産食数調査」によると、2018年(1~12月)の冷凍めん年間生産食数は、合計で18億1,342万食となった。前年との比較では1.1%増と4年連続でプラスとなった(※前年比は本紙「冷食日報」算出。ただし、調査協力企業数が毎年同一ではないため参考値。以下同)。

業態別では、業務用が1.2%減9億5,628万食と2年ぶりマイナス、市販用は3.7%増の8億5,713万食と4年連続でプラスとなった。

同調査は国内で冷凍めんを製造している企業を対象に郵送式自記入アンケートで実施。今回は44社(前年43社)が回答した。

調査実施状況

〈パスタ全体は8.1%増、市販用パスタは2ケタ増と好調、最大ボリュームのうどんも2.2%増と堅調〉

冷凍めん生産量調査

主要なカテゴリー別概要は次の通り。
 
【うどん】
合計で前年比2.2%増10億8,588万食、構成比は59.9%で、前年より0.7ポイント高まった。業務用は1.3% 増4億8,225万食、市販用は3.0%増6億363万食と、いずれも前年を上回った。加工区分では、素材めんが2.5%増9億7,502万食と構成比は89.8%を占め、次いでセットめん・調理めんが23.2%増1億334万食と伸長し、構成比9.5%だが、市販用では14.4%と比較的構成比が高い。つゆ付きめんは33.7%減752万食。
 
【日本そば】
合計で前年比3.0%減2億0,970万食、構成比は11.6%で前年から0.5ポイント低下した。業務用は6.8%減1億5,445万食、市販用は9.5%増5,525万食と、市販用は伸長した。加工区分では、素材めんが5.1%減1億8,205万食、つゆ付きめんが7倍以上の608.1%増965万食、セットめん・調理めんが29.7%減1,799万食だった。
 
【中華めん】
合計で前年比7.8%減2億7,874万食とマイナス。構成比は15.4%で、前年から1.5ポイント低下した。業務用は7.2%減1億9,913万食、市販用は9.5%減7,961万食とともにマイナス。加工区分では、素材めんが10.4%減1億9,915万食、つゆ付きめんが74.5%減増634万食、セットめん・調理めんが32.7%増7,325万食だった。
 
【パスタ】
合計で前年比8.1%増1億7,959万食、構成比は9.9%で前年より0.6ポイント上昇した。業務用は2.7%減7,157万食とマイナスだったが、市販用が16.6%増1億0,792万食と2ケタ増で1億食を突破した。加工区分は、素材めんが2.4%減7,089万食、つゆ付きめんはゼロ、セットめん・調理めんが16.1%増1億334万食と伸長した。
 
【焼きそば】
合計で前年比9.3%増4,937万食、構成比は2.7%で前年より0.2ポイント上昇した。業務用は17.5%増4,284万食、市販用は24.8%減653万食と業務用が伸長した。
 
〈冷食日報 2019年4月10日付〉