セブン-イレブン・ジャパンは4月10日に開いた商品展示会で、商品本部管掌デジタル・サービス本部管掌の石橋誠一郎取締役が19年の商品施策などを説明した。冷食の新商品として、おかづまみシリーズから「セブンプレミアム なすの揚げひたし」を6月中旬に、「セブンプレミアム 海老と野菜のアヒージョ風」を5月下旬に投入する。売り場の新レイアウト導入やCM効果もあり、19年2月の冷凍食品の売り上げは前年比で19%増加している。ラインアップを広げることで、さらなる客層の拡大につなげていく。

日本惣菜協会のデータでは、中食市場で同社は14.1%のシェアを持つ。市場規模は10兆円を超える。今年は5月に皇太子殿下の天皇即位や新元号のスタート、ラグビーワールドカップなどのイベントも行われる。10月には消費税増税により、各社で価格競争が起こる懸念もある。

こうした市場環境で、商品の質を強化することで、値下げなどに巻き込まれずに独自の価値を提供してさらなる支持獲得を狙う。また、売り上げは堅調に推移しているものの、客数については前年割れの傾向が続く。品質にこだわった商品の投入で他社との差別化を図る。

冷食で今回品ぞろえを増やすおかづまみは、電子レンジで温めてすぐに食べられるトレー一体型でおかずにもおつまみにも使える商品群。19年1月からテレビCMを開始し、1月の売り上げは前年同月比で16%増、2月は同19%増となっている。中でも、「手羽中のから揚げ」は、自然解凍でも食べることができるため、花見など野外での喫食需要も多かったという。石橋取締役は「(同シリーズは)冷食全体の売り上げからみると、今は決して大きくはない」としながらも「さらに売り上げを増やせるポテンシャルはある」と期待を寄せた。

その他、カウンター商材は常温のファストフードを強化する。新商品としてより燻し感などを強めた「炭火焼取り串」3種を6月10日から順次発売する。販売鮮度も既存の6時間から8時間に延ばし、加盟店にとって少しでも売りやすくする。

物流面での取り組みで、冷凍食品をバラ納品からケース納品へと変更する。北海道エリアで今年1月から先行して実施し、順次全国展開を行う。同社は2017年から新レイアウトの導入を始め、18年から店舗の休業を必要としない「F2」というタイプも採用を進めている。2020年度までに1万2,010店での導入を目指している。新レイアウトにより冷凍食品の商品数は1.5倍に増え、約90品目を並べられる。

商品についても、これまで冷食の購入が少なかった男性から多く支持された「セブンプレミアム すみれチャーハン」や「蒙古タンメン中本汁なし麻辛麺」などを投入し、18年上期は前年同期比で10%以上の伸長となった。下期はオフィスなどの需要を狙ったカップごはんシリーズやおかづまみシリーズを投入し、前年同期比8.6%増加している。

【新商品概要】
▽セブンプレミアム なすの揚げひたし=トレー容器に入っており、皿を必要としない。なすの触感や甘みを調理後の急速冷凍で維持した。販売は首都圏から行い、順次拡大する。価格は税込235円。
▽セブンプレミアム 海老と野菜のアヒージョ風=素材の風味や触感を維持した、水産系のおかづまみ。全国販売を行う予定。価格は税込311円。

〈冷食日報 2019年4月11日付〉