開発は食品機械の開発などを行うコスモバイタルと共同で行った。グルテンや添加物を使わずにパンを膨らますことができる技術によって、グルテンフリーを実現した。特定原材料7品目や特定原材料に準ずる20品目も使っていない。他にもトランス脂肪酸や保存料、香料などの原材料も排除し、食物アレルギーの有無にかかわらず食べられるパンを目指した。
商品はすべて個別に包装し、異物混入などのリスクを抑えている。将来的にはハラル認証の取得も検討している。
栄養面では、同社の高機能玄米「金のいぶき」を、発芽させて栄養価を高めた状態で使った。食後の血糖値に関わるGI値は小麦パンと比較して低くなっている。冷凍での賞味期限は製造後6カ月。レンジ調理のほか、自然解凍でも喫食できる。販売先は今のところ、飛行機の機内食やホテル、観光地の外食関連を検討している。同社担当者は「反応を見て市販での販売も検討したい」と話した。
〈食品産業新聞 2019年4月29日号〉
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