ニチレイは5月14日、同本社(東京都中央区)で決算会見を開いた。大櫛顕也社長は19~21年度の新中期経営計画について説明した。最終21年度には売上高6,570億円、営業利益350億円を見込み、設備投資は3カ年累計で1,008億円を計画する。国内では経営基盤の強化、構造改革によって収益力を高め、海外は事業規模拡大を加速する。同時に発表した長期経営目標「2030年の姿」では数値目標として売上高1兆円、海外売上比率30%、営業利益率8%を掲げた。「今までの延長線だけでは達成できない」としており、今中計はそのスタートラインとなる。

16~18年度の前中計「POWER UP 2018」は、海外売上高は未達となったものの、全体として目標を大きく上回る着地となった。売上高については特に加工食品事業が2,266億円と計画を116億円上回り、全体をけん引した。利益面についても営業利益は全体で295億円と計画を9億円上回った。

新中計「WeWill 2021」では最終21年度に売上高6,570億円(18年度比768億円増)、うち海外売上高1,022億円(同230億円)、営業利益350億円(同54億円)などを目標とした。加工食品と低温物流の両事業を中心に成長と基盤強化に向けた設備投資を行うとしており、設備投資1,008億円は前中計の630億円を大きく上回る。そのうち半分を成長投資に、3割を基盤強化のための投資に回す考えだ。

具体的に加工食品事業には3カ年で423億円の設備投資を計画する。タイのGFPT ニチレイ第2工場の増設(20年10月稼働予定)、その他生産ラインの増設や効率化、環境対応投資を行う。残りの471億円は低温物流に振り向ける。また国内と海外の別では国内に696億円、海外に312億円を振り向ける。 競争力強化のための積極投資のほか、長期的視点による研究開発や新規事業開発にも注力する。

加工食品事業では最終年度に売上高2,630億円(年成長率5%)、営業利益187億円(同9%)を目指す。

主力カテゴリーのチキン・米飯へ資源を集中し、収益力を高める。他方、新たな戦略カテゴリーの創出にも取り組むとしている。研究開発・技術開発を強化して差別化を図る。海外については北米を中心とした規模の拡大に取り組む。

〈冷食日報 2019年5月16日付〉