全国旭友会は5月29日、高知市内のホテルで「第22回全国旭友会総会」を開催し、会員82社から約270人が出席した。同会は、旭食品の主力仕入先経営トップとの情報交換の場として発足したもの。総会前には、高知県南国市出身のタレント島崎和歌子さんが「高知家プロモーション ~気が付けば、家族~」と題したトークショーを行った。総会では、旭食品との年間取引額が10億円以上となったイートアンド(東京都品川区)が新規会員として承認された。これにより、会員数は82社となった。

総会あいさつで、西井孝明会長(味の素社長)は、「孝久社長が2016年に就任し、3年が過ぎた。2018年度も強いリーダーシップで、確実に経営計画を実行してきた。関東地区への業務用の拡充を図るため、かいせい物産をグループ化し、高品質な吟醸酒、大吟醸酒の精米から醸造、瓶詰めまでの一貫生産を実現した酔鯨酒造の土佐蔵の竣工、稼働など順調に計画を遂行しており、2018年度の業績は増収を実現した。

4月に新しい経営体制がスタートしたが、奇しくも2023年は団塊世代がすべて後期高齢者入りするターニングポイントになる。本日集まった経営者に求められるのは、高知が生んだ英雄、坂本竜馬がそうだったように、先を読んで手を打つことだ。格的な高齢化社会を迎え、シェアリングエコノミーが最も必要になっていく時に、竜馬ゆかりの高知発祥で、96年間歩んできた旭食品が新体制で経営目標の達成のため、令和における食品業界全体の革新のためにますます尽力、発展されることを願う」と述べた。

〈増収減益で着地、酒類・冷食が伸長〉
特別会委員あいさつで竹内孝久社長は、業績報告と経営方針について説明を行った。前期の売上高は104.2% の4,576億40万円、経常利益は72.6%の23億200万円と、増収減益となった。

竹内社長は地区別売上高について、「関東は四国に追いついてきており、九州は伸長率が2ケタ近くなった」と説明。5年間の売上高構成比の推移は、「売上トップの近畿は34.0%から31.6%と売上が増えていても、構成比は減っている。底上げしたのは関東と九州で、全体に貢献した」と振り返った。

商品別の売上高については、「食品が下がり、酒類、冷食が伸びてきている。冷食の低温倉庫は借りることが難しく、自社で建てないといけない制約があるが、勢いのあるところには物流センターや人材を投資していく」と、今後の展望を語った。

得意先の売上構成比については、「上位の寡占化が止まらないが、100位以下でも関東でまだまだ伸びているところはある。近畿、四国の中堅企業は、競争が激しい中、踏ん張っている企業も多くある。エリア別に見た対応をしていく」と述べた。

2019年度の目標は売上高4,700億円、経常利益20億円を目指す。「悲観的な見方の予算だが、将来的な種蒔き、新規事業のトライアルは平行して取り組んでいく」と語った。問屋の3次元化、6次産業化の取り組みでは、4月にキラリフーズ(広島県安芸高田市)を設立した。ブランド化した高品質なもち麦など、ものづくりを行っていく考えだ。

今後5年の投資として400~500億円を予定する。四国は物流会社を設立し、旭フードサービスの拠点拡大で業務用の強化を図る。近畿は大阪物流センターを新設し、新センターに移転する。九州は大分物流センターを新設、関東は西部地区に物流センターを新設する計画だ。
地区別売上高・商品別売上高

続いて、売上貢献賞表彰が行われ、売上に貢献した10社として、Mizkan、サントリー酒類、味の素冷凍食品、キッコーマン食品、キリンビバレッジ、宝酒造、日本製粉、宮田、湖池屋、東洋水産が表彰された。
 
懇親会では、旭食品の竹内成雄会長に続き、日清食品の中田圭二会長が乾杯あいさつを行い、中締めは旭食品の竹内紘之副社長が行った。
 
〈冷食日報 2019年5月31日付〉