日本製粉の宮田精久執行役員は業界紙誌のインタビューに応じ、2019年4~6月期の販売は前年並みで推移したことを明かした。今後も商品の集中や選択を進めるほか、チャレンジ商品の投入も進める。
日本製粉 宮田精久執行役員 食品営業本部冷凍食品事業部長

日本製粉 宮田精久執行役員 食品営業本部冷凍食品事業部長

――4~6月の動向は
 
昨年の前年同期は非常に伸長しており、大きな実績を残していた。今年はそれと比較して前年並みで着地はできた。4月は大型連休の手前までは順調だったが、その反動で5月は苦戦した。6月は4月の貯金もありいいペースで進んだ。しかし、大阪のG20の影響もあって、最終週にブレーキがかかったものの、前年は維持できた。
 
――カテゴリー別では
 
弁当パスタ以外は順調だった。弁当類は市場でシュリンク傾向にあり、当社でも若干苦戦した。個食パスタは前年を超えている。プレート類は大きな伸びで伸長している。
 
市販の米飯や個食米飯は前年よりアイテムの少ない状況だったが、堅調に推移した。プレート類の伸びは順調で商品構成比も移りつつある。個食米飯は前年割れで、プレートは二けた慎重だ。プレートと個食を合計した米飯類は前年同期を上回る支持を得た。動きが良いのは「オーマイBig かにトマトクリーム」だ。この商品は売り上げの上位グループに入っている。「オーマイプレミアム 彩々野菜 3種野菜のジェノベーゼ リングイネ」も順調だ。
 
――今春発売の朝食向けの商品は
 
朝食向けの商品の配荷は順調だ。よくばりプレート類もとても良い。それらとモーニングを並べているが、洋風など好調に押されて回転は他ほどではない。ただ、よくばりプレートも提案を始めて2年経過したころから回転が上がってきた。まだまだモーニングは育成期間だ。挑戦していく。
 
――業務用の動向は
 
業務用パスタは二けたには届かないが順調だ。カラオケ店など調理場の狭いところから引き合いは来ている。業務用は冷凍パスタとスナック、焼成済み冷凍品が好調だった。前年を超える勢いだ。冷調理済みのレンジ解凍パスタやカットして提供できるフォカッチャなど、簡便調理の商品はとても動きが活発だった。
 
――上期(4~9月)の見通しは
 
前年を超える見立てで伸長している。二桁推移で着地するところもありそうだ。個食のパスタは二けたまでいかないが前年は超える見込みだ。個食パスタはマーケットの平均よりも上に行っている。喫食率は50%程度で未経験者も多い。まだまだ伸びしろはあると見ている。トレー入りの商品は我々の武器だ。苦しい時期もあったが、この価値をここまで育ててきたという自負もある。先行して取り組んできた我々としても、さらなる進化でポジションをキープしたい。
 
――今後の販売施策は
 
今伸びているのは、ドラッグストアやコンビニだ。利用している人の評価で簡便性は高い。伸びている内容にトレー入りはマッチしている。ケースバイケースで留め型のような対応もする。ただ、NB最優先には変わりはない。
 
商品を絞り込む単品力の強化は継続する。幅広くではなく選択と集中を進めて全国で売っていく。現在、設定した計画を超える売り上げとなったのは、約20%の品数だ。新商品に加えて新たなチャレンジ商品も投入していく。
 
――増税前後の対策

 
市販冷食は軽減税率の対象となるためチャンスと捉えている。前回増税した時には、外食から中食の数値が上がった。軽減税率の対象なら外食に置き換わるチャンスである。また、増税をきっかけに手作りに回帰することも考えられる。
 
通期ではプレミアムがカギだ。動きの良いのはBigシリーズで、二けたで伸長している。市場はPBなど安い値段の商品の数字は伸びている。ただ、そっちに引っ張られる売り方はやめており、Bigはある程度価格を維持して販売できる。単価下落にはなりにくい。
 
〈冷食日報 2019年8月21日付〉