三菱食品は8月28日、業務用展示会「REIWA STYLE COLLECTION」を東京・後楽の東京ドームシティプリズムホールで開催した。同社が業務用に特化した展示会を開催するのは、大規模なものとしては今回が初めてとなる。メーカー150社超が出展し、1,000メニューを超える試食・試飲を用意。外食、給食、ホテル、業務用卸、IT・物流関連、製造業、業務用食材卸サービスのリクエや、業務用ネットスーパー、ロコパンの顧客ら、合計で約3,000人が来場した。

今回は「Beyond the taste」(美味しさを超えて)」をコンセプトとし、「世界の食の『モード』を意識しながら、食事提供者が『個性』『独自性』をいかに発揮するか、そして『驚き』『感動』『楽しさ』が『美味しい』を超えていく、そんなアイデアを提案」するとした。

小野瀬卓取締役常務執行役員は本紙「冷食日報」の取材に対し、展示会開催の意図について「従来、業務用も総合展示会、ダイヤモンドフェアに含めて提案していたが、小売業と外食・業務用ではお客様が求めるものが違う。ダイヤモンドフェアはどちらかと言えば課題解決など企画軸になっているが、業務用は新しい食材・商品が求められており、それを提案する商品軸の展示会として、数年前から準備を進めてきた。また、他社と同じことをやっても面白くないので、フードサービス担当者を欧州の展示会に派遣し、そこで得たものをヒントにライブキッチンなどを展開している」など答えた。
三菱食品 小野瀬卓取締役常務執行役員

三菱食品 小野瀬卓取締役常務執行役員

同社提案ゾーンは計7つを展開。
 
【ウェルカムキッチン】では、同社オリジナルワインをはじめとするウェルカムドリンクを、生ハムとポテトのコロネ、ピンチョスde アンチョビなど、こだわりのフォトジェニックなオードブルと一緒に提供。
 
【マーケティングゾーン】では、外食市場をはじめとするメガトレンド、外食に関する生活者アンケート調査結果、消費増税情報などをパネルで展示。
 
消費の二極化など進む中、「ちょっといい店」の利用頻度は、2019年と2017年との比較で、20代で「月2、3回」の利用が、30代で「週4~5回」「ほぼ毎日」が増加傾向。また、20代・30代では「自分・相手へのご褒美」として「ちょっといい店」を利用する人が多いという。彼らはここぞと言うときには高額なお金を使うほか、「ちょっといい店」を選ぶポイントでは、50代以上では「味が好み」を挙げる人が多いのに対し、20代・30代では「厨房での調理パフォーマンス」「テーブルでの調理パフォーマンス」を重視しており、楽しい・美味しい・ワクワクにお金をかける価値を感じているなどの調査結果を紹介していた。
 
【フードサービス機能提案コーナー】では、業務用卸関係者限定で、売上拡大とバックオフィスコスト改善につながる、三菱食品が持つ機能を専用コーナーで提案。「当社の持つシステム、データ処理などの機能提供や、リクエの在庫商品を使ってもらうOSS(オープンストックシステム)などを、業務用卸様に活用してもらい、一緒に取り組もうという提案」(小野瀬常務)だという。
 
【ライブキッチンスタジアム】では、有名店のシェフが実際にライブパフォーマンスで調理し、▽カンガルーのロースト赤ワイン仕立て▽松阪牛の炙りとウニのリゾット▽ヴィーガンミートのガスパチョ――など他では味わえない5種類のオリジナルメニューを試食提供。
 
【こだわりのバーカウンター】では、洋酒から和酒まで、同社こだわりの酒類を多数用意し、飲み比べを楽しめるよう提案。
 
【未来型ロボットカフェカウンター】では、集客・接客からドリンク作りまで話して踊って働くという、ロボットカフェの店舗パッケージを提案した。
 
また商品提案ゾーン内に【三菱食品オリジナルブランド】コーナーを設け、タイヘイと共同開発している冷凍・個食タイプの業務用食材セット「ララ・キット」や、健康志向「からだシフト」ブランドで展開する業務用シリーズ、バリラのパスタ、パスタソース、「pomone」の冷凍タルト、ファンケル冷凍青汁といった商材を紹介していた。
 
〈冷食日報 2019年8月29日付〉