冷凍ストロベリーの輸入量が増えている。2018年は加糖と無加糖を合わせて4年ぶりに3万tを超え過去最高を更新、今年は7月まで堅調な増加ペースで、年間3万5,000tをうかがう状況にある。その主役は無加糖製品だ。

2018年の冷凍ストロベリーの年間輸入数量は加糖製品が1万0,302t、無加糖製品が2万0,872t、合計3万1,174tだった。それまで過去最高だった2015年は3万0,248tだが、その内訳は加糖製品が1万1,431t、無加糖が1万8,035tと、この4年間で無加糖製品が1割弱減少し、加糖製品が15.7%増と大きく数量を伸ばした。2018年は無加糖製品の輸入数量は加糖製品の2倍と、完全に無加糖製品が主役の座についているが、実は2012年までは加糖製品の方が輸入数量が多かった。無加糖製品が急増したのは2013年からだ。業界ではスムージーの流行が背景にあるといわれている。

2019年も冷凍ストロベリーの輸入量は伸びている。1~7月累計で前年比6.2%増と年間2万2,000tペースだ。

一方で減少基調にあった加糖製品にも、反転の兆しがある。7月まで前年比10.2%増で推移している。年間で前年を上回れば6年ぶりのこととなる。

輸入相手国は、加糖は中国のシェアが6割を超え、次いで米国、チリが1割ほどと、2015年当時と大きな違いはないが、無加糖の勢力図は若干変わってきた。2015年には35%以上あった中国のシェアが2018年には30%に減少している。米国も存在感が薄まる中、エジプトとチリ、モロッコの存在感が増している。
冷凍ストロベリー輸入量推移

〈国内のイチゴ生産者も冷凍品に注力の動き〉
冷凍ストロベリーの堅調な需要も背景に、国内のイチゴ生産者を中心に冷凍イチゴの提案に力を入れる動きもある。先ごろ開催された食品展示商談会「アグリフードEXPO」では、栃木の菊池いちご園、徳島の西岡産業などいちご生産者のほか、和歌山の木の国などの地方メーカーも冷凍品の提案に力を入れていた。冷凍イチゴの堅調な需要は今後も続きそうだ。
 
〈冷食日報 2019年9月10日付〉