10月18日は「冷凍生活の日」、日本初の「冷凍レシピコンテスト」開催/日本野菜ソムリエ協会

中央=最優秀賞を受賞した土方夕暉さん、左右は特別審査員の西川剛史氏と宮崎貴文氏
一般社団法人日本野菜ソムリエ協会は10月18日、日本初の「冷凍レシピコンテスト」を東京・築地の同協会築地教室で開催し、審査の結果、最優秀賞には土方夕暉さんの「美味しい・ヘルシー・超かんたん!ムネ肉ふっくら秋の発酵美肌鍋」が輝いた。

「冷凍レシピコンテスト」は、同協会が10月18日を「冷凍生活の日」と定めたことを記念して、初めて開催。「冷凍生活の日」は、令和元年を迎え、冷凍の「凍(とう=10)」(れいわの10月)と、冷凍の保存・流通温度である“マイナス18℃以下”にちなんで定めたという。さらに、毎月18日を「冷凍について考える日」とし、冷凍生活というライフスタイルを推進すべく、家庭での冷凍庫の整理や冷凍の活用について考えてもらうための啓蒙活動を行っていくとしている。

今回のコンテストは、「冷凍生活アドバイザー」有資格者が対象で、51件の応募から一次選考を通過した10人が、応募作品のプレゼンテーションを実施。参加者および、特別審査員である西川剛史氏(冷凍生活アドバイザー養成講座監修・講師、ベフロティ代表取締役=写真左)、宮崎貴文氏(旭化成ホームプロダクツ・マーケティング部)による投票で選ばれた。評価の基準は▽冷凍食材ならではの工夫があるか▽ライフスタイルに落とし込みやすいか、簡単にできるか▽作ってみたい!と思うレシピか――の3点を考慮したものだという。

その結果、1位の最優秀賞には土方夕暉さんの「美味しい・ヘルシー・超かんたん!ムネ肉ふっくら秋の発酵美肌鍋」が、2位に根本早苗さんの「カブと柿のカナッペ」、3位に神尾かほりさんの「トマトとベーコンのリゾット風~加熱のみでできる本格的時短レシピ~」が選ばれた。受賞者には表彰状が授与され、協賛の旭化成ホームプロダクツから「ジップロック フリーザーバッグ」1年分などが贈られた。受賞レシピは、同協会Facebookや冷凍生活アドバイザー養成講座WEBサイト(http://enjoy-freezing.com)等で紹介される。

開催にあたりあいさつした西川氏は、「令和元年の10月18日を“冷凍生活の日”と定め、冷凍生活アドバイザー資格講座についても情報発信したい。また、毎月18日を“冷凍生活を考える日”とし、冷凍生活を実践・発信・考える日としてもらいたい。養成講座の中でも、毎月1回は冷凍庫の中を見直し、半端に余っているものがないか、整理しましょうとしている。この月1回見直してもらうためのきっかけになるイベントにしたい」など述べた。

また、日本野菜ソムリエ協会の福井栄治理事長は「いかにフードロスを減らすかが課題となる中で、冷凍食品を使って手間ぬきするのも1つの方法だが、家庭での廃棄は冷凍を活用することで減らすことができる。冷凍することにより、今まで無かった食が楽しめたり、食文化が深まったり、広まったりするきっかけになってもらいたい」など述べた。

「冷凍生活アドバイザー養成講座」は、16年8月に開講し、これまでに約260人の修了生を輩出しているという。食品を冷凍することで起こる現象とその活用方法を理解し、手軽に健康で豊かな食生活を実現できるようになることを目的とし、冷凍に関する知識を理論的かつ体系的に学ぶことができる。

また、「冷凍生活アドバイザー」とは、食品を賢く冷凍することで、美味しく健康的で豊かな食生活を実現する人を指し、冷凍を賢く活用する「冷凍生活」には、
〈1〉美味しく=美味しく栄養素も維持したまま長持ちさせる
〈2〉無駄なく=使い切れない食材の保存ができ、食品ロスを減らせる
〈3〉簡単便利=作り置き冷凍で日々の調理時間を短縮できる
――という3つの特長があるとしている。

〈冷食日報 2019年10月21日付〉