輸入冷凍野菜品質安全協議会らが10月17日に開いた「第11回日中冷凍野菜品質安全会議」(中国・煙台市)で、華中農業大学経済管理学院の李崇光教授は中国の野菜産業の現状などを紹介した。中国の野菜の生産量は着実に伸長しており、収益も年々上昇しているという。一方で利益は、人件費や土地などのコストの増加で減少傾向にある。

中国は世界で最大の野菜輸出国だ。2018年の輸出額は149.7億ドル、輸出量は1044.7万tに達しており、世界の総輸出の比率で16.3%を占めている。2位のオランダと比較して、輸出量は約15万t、輸出額は約25億ドルの差がある。

生鮮・冷凍野菜の輸出額は57億ドルで、野菜全体の37.4%を占める。主な輸出品目はしいたけ、にんにく、きくらげ、ショウガなどだ。輸出先は金額のトップはベトナムで23.8億ドル、次いで日本が22.9億ドルとなっている。輸出量は日本がトップで158.6万トンとなっている。

中国国内での栽培作物は、少なくとも298品目はあるという。白菜や大根、キュウリ、キャベツ、トマト、ナス、セロリなど9種類で野菜の作付面積は全国野菜の作付総面積の48.4%を占め、生産量は全体の56.7%を占めている。

中国の野菜産業は急速に拡大したものの、近年の伸長率は緩やかになっているという。2018年の作付面積は2,020万ヘクタールで、1978年と比較して5.1倍に増加した。2018年の生産量は7億トンで、1978年と比べて7.5倍となっている。また、地域によって夏や秋が野菜の生育に最適な場所や、冬や春に良い場所がある。地域間の競争は激しくなっているという。

最近は野菜の作付面積が増える反面で、穀物の作付面積が減少傾向にある。李教授によると「野菜は農作物の中でも優位性がある。穀物の収益を1,000円だとすると、野菜はその3倍以上になる」と話す。そのため、農家でも野菜を最優先で栽培する傾向になっている。また、中国の政策で農村振興や構造改革などに取り組んでおり、野菜産業も地方政府などの機関からの協力で発展している。

〈冷食日報 2019年10月28日付〉